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花鳥風月動物鉱物老若男女其の他諸々

1 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 12:45:29 ID:p+H6pCP1
とかとか。


書き込み・投下歓迎

2 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 12:46:02 ID:p+H6pCP1
「芝の土手と林の間を歩く」


立派に肥えた大瑠璃
雀めいた赤百舌 土鳩数羽
仏法僧は絵のごとく地上五十センチの草に張り付き
川蝉と赤翡翠 姿だけ

普段通りの鳥、烏 が杉の枝から見つめている
柄長は群れて 間抜けな体を虫のように
芝の上で弾ませ
その横で蝦夷鶲が一匹 芝を突き破って地面から出入りする
鶫 椋鳥 小雀 姿だけ

3 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 12:47:06 ID:p+H6pCP1

「思春期的症状](1/2)


みぞおちのもう少し上
いってえわ

「好きな人」がいるわけじゃない のに
なんか泣きそう
みぞおちの辺り、常時痛い

まっぷたつに割った林檎の中身みたいな
女の人 女の子の肌
柔和 でも漲溢している
  何が?

ふとももの内側の薄い部分に何が詰まっているか などと
私にきくな、みぞおちが痛む
(良質な脂肪だとしか答えようがない)
何度さわっても 答えようがない



4 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 12:47:54 ID:p+H6pCP1


(2/2)


思春期はとっくに過ぎた つもり
でも痛くて
悲哀よりも高揚で 泣きそうだ

世の中の素敵なお嬢さん方
私のみぞおちの上部の健康のために
全員消えてください 嘘
消えないで

涙腺と直結していそうなみぞおちの上が
崩壊してもいいから

消えるな 消えないで



5 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 12:48:59 ID:p+H6pCP1

「傷」


手を切った
ざらざらとしたかなへびの尻尾を逆さになでたら
切れてしまった
意外に硬い鱗の形状をよくあらわして
私のはだえは裂かれた

すみません
尻尾つかんでぶらさげて
かなへびが切って逃げるのを
期待していました
余裕かまして尻尾などなでた 私の罪は重く
(その割りに好ましく いとおしい擦過傷ができたが)

爬虫類の痛覚を全く無視した私の目と
かなへびの目とは合わない
火成岩の泡状の穴と同じ程のかなへびの目は
小さすぎて
永遠に合うことはない


6 :(-ω-)類 ◆Z/RUI/OFiY :2006/08/07(月) 12:49:47 ID:L5ZvuzkJ
6ゲット

7 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 12:57:12 ID:p+H6pCP1

「循環」


回転する さかさまの土地
歩いた椋鳥が穿りかえしたせいで の 反転
足の裏が熱いので そろそろ塒を拡大します

過剰に揺れました 山桃の木は
山桃以上の重量を得て
青みと渋みを それから趣旨を 肛門から落とす

土に

このねぐらが無くならない限りは 新たに出た芽は生きない
に せよ

遠くなってしまった 循環 に 価値 見出し
憧れ募らす白い頬

8 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:29:45 ID:p+H6pCP1

「夏夜」


寒い 夏の谷の油断
薄い掛け布団では重みが足りない
冷えた脚はつるつるになる
触りごこち良くも 頼りない
鼻に抜ける痛み
毛細血管の幻想は砕けない


窓の外の遠くできっと
冷たくやわらぐ 合歓の葉


9 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:32:17 ID:p+H6pCP1

「ふらふら遊歩」


知らない道を歩けば 知らない道にでるよ
なんて新鮮な曲がり角 どちらに進もうか
夏らしいあかるい薔薇が咲いて 椋鳥はギチュギチュと囀ずる

知らないニュータウン
ニュータウンをはきっと 知っていても人は迷うねかくかくと

国道にでてしまったことだなぁ
見知ったコンビニ ファミレス
でも知らない道

知らない道をまた歩けば

白くない明かりの蕎麦屋 蕎麦屋の主人はこちらを見た
ポーチュラカ ビオラ どんな組み合わせでも三十個千円
田には水 水は空と農夫を増殖させて光る
光あぐねて光は
空に昇る 太陽に熱を加える

その熱に 今 染井吉野の腐った実が蒸発している

10 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:34:17 ID:p+H6pCP1

「サンクトゥス」


サンクトゥス!
さあぁーあああサンクトゥス!
さあぁーあああサンクトゥス!
さあぁーあああ ああああああ

サンクトゥースドーミヌースでー……ecc...

聖なる 歌 の パーツは
すり切らせて重ねた前の音を洗うように

浄福は 振動して
透過 頭の天頂越えて

サンクトゥス。

いと 高きところに と 過ぎていけば

子羊について ふるえなくてはならない


11 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:35:28 ID:p+H6pCP1

「オロンティーア/シランドラ ヤチント・チコニーニの詩に」


昔の炎の中に
永久に閉じ込められたコリンド
コリンドの住処には
心を込めて 丁寧に言います
さようなら、さようなら。

炎とは過去の産物
清眸をもってして アリドーロ
アリドーロ、膝の上に。
多くに溢れてこう言います
来て、来て!


12 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:37:14 ID:p+H6pCP1

「私の住所おしえます」


私の住所は
烏と背黒鶺鴒と雀と椋鳥と鵯と
鶺鴒と土鳩と雉鳩と鴨と燕なんかが いる
あたりです


13 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:49:29 ID:p+H6pCP1
「聴いたまんま“カルミナ・ブラーナ”  第20曲 来て、来て、来ておくれ」

(ット・ザザッザ・ザ・ザ・ザ・ザ・ザ・ザ)
ヴェニ、ヴェーニヴェニヴェニアス!
         ヴェーニヴェニヴェニヴェニヴェニアス!
ヴェニ、ヴェーニヴェニヴェニアス!
         ヴェーニヴェニヴェニヴェニヴェニアス!

ネーネノニネネノニネーネーノモーギーファチアス!
           ネーネモギネネモギファチアス!

ヒホ!   ヒホ!     ナーザザナザザティリリーヴォスティリリーヴォスティーリリーヴォス
  (ヒーケ)   (ヒァケ)  ナーザザナザザティリリーヴォスティリリーヴォスティーリリーヴォス

オーカーチーミーファアチイエーー
              ッナザザ!
オークーノーヌーファアチィエーース
              ッナザザ!
ナーミーノーヌーセェリィエーー
             ッナザザ!
オーフラン クラーナーセーチィエーース
                 ッナザザ!
ローザーヌーミーカンディンオーー
              ッナザザ!
リーリーオーカーティィリィオーー

フォーリーウス フォン ドーシーヨーー
セーエェ ェセッセ ペーイーテー

オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
   アーアーアーアーナザザ!ナザザ!ナザザ!ナザザ!

14 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:51:27 ID:p+H6pCP1

「上空」


死んだ爪に頼るよりも
血の通った膝小僧をなでまわして 確かめる
あなたを でなく自分の向いた方向を
あなた の事は 確かめる必要がない
触覚で いえ、触れなくてもわかる
たかみにいる
春楡を使って木登りを楽しんでいるあなたは
笑っていて優しく
長い髪の一本も枝に絡ませていない
私は浮遊感を得たが 錯覚だった


15 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:52:30 ID:p+H6pCP1

「いと高きところにホザナ」 (1/2)


某作曲家のミサ曲をなんともなしに聴いていた ら
まぁいつものように なんていっても曲がいいから
劣情とか法悦とかに近い感覚を催した
そのことをあなたに言うと 止まったCDをかけなおして

キュルル あ 冒頭

あなたは某ミサをかけたまま 私を抱こうとする

宗教曲聴いて愉悦に浸る背徳
そのような事を囁かれた

よしてくれ 集中できない
ミサ曲で感情が昂ったのは背徳感からじゃない
集中できないから やめて とめて 指かCDを 集中
ただ良い音楽に気が昂っただけ


16 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 13:53:08 ID:p+H6pCP1

(2/2)


背徳だっていいたいのか あなたは
あなたは 私とあなたを 背徳という油膜で包もうとしている

集中できないから

ミサ曲じゃなくても
音楽が流れてたら集中できないんだよ

オ ザンナ までは とても無理だ 気が萎えて

しっかりとあなたの体を見据える
すこし高揚を取り戻す
けれどあなたは低く流れるクレド唱に
私の頬が赤らんだと思い込んでいる

また 体温が下がり出した


17 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:05:32 ID:p+H6pCP1
「怒りの日 新宿〜上野」 (1/4)

 
私とあなた方が敬うべき方に
無責任な言い訳 中傷 我が儘をかぶせる
あなた方 あの人の知らぬうちに

新宿 私はにこやかに席を立った 巧笑は見抜かれない
黄緑の電車で 内臓を沸騰させる


ここにいくつもある美術館は
ちょうど閉館時間  ちくしょう

烏も鳩も
「さ行」をもっと磨き抜いてさえずる 知らぬ鳥も
羽音を立てずに飛んで
私の動悸は増すばかりだ
中央の噴水は規則的に「水を噴き」上げる
日本によろしい噴水は無い との話が
国語の教科書に載っていた
メディチ家の物は最高、らしい

「さ行」の鳥は 周知の鳥かもね
でもここの樹々はすべて緑で 確認できない

さしたる努力もせず 尊敬すべきあの人の声も汲まず
損傷をおそれる自尊心は
鳩の目ほどの大きさも無い

老成したうろには誰も住まない
私の鳩尾に溜まるのは澱ばかり

18 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:06:03 ID:p+H6pCP1
(2/4)


おとなしく膝かかえて 反省していてくれよ
脚組んで あくびして 「できない 教え方が悪い」
言ってはならないことを
言ってはならない場で あなた方は

私の涙腺は刺激された
私の涙腺を刺激するのに一番効果が高いのは
怒り かもね
醜いなぁ

野口英世の像の下に
生花とも造花ともつかぬ花が添えられているが
どっちなのか確かめる余裕が無い

悲しみ 弛緩と呆然
感動  高揚と呆然
喜びからは浮遊
楽しければ また高揚
怒りは

怒りで泣きそうな自身を隠すには
背の低い棕櫚や八手より
花の終わった高い樹々がちょうど良い との甘え
私など受け入れるほど優しくない
いや これ程に優しい樹の群れに まだ蜂吹く私のせい
ガラス質を含んだ草で手を切ること
蔦にかぶれること
鳥の糞 まくなぎ
それらを避ける気を持つ私に この公園は不釣合いだ

19 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:06:33 ID:p+H6pCP1
(3/4)


ぱたぱたと羽をはたらかせ でも音はさせない鳥、鳥
いらつくのなら
鳴き声こそ実は羽音、ということにしてしまおうか

どうせ緑にはじかれる
私は白いジャケットの背を 木製のベンチに押し付ける
木の汁で汚れればいいよ

恥知らずなあなた方に怒り 怒りで泣きそうな私の恥
泣こうが 我慢しようが
怒りで涙腺引かれている時点で もう醜いよ
でも 言葉を、音をきく あなた方の耳の悪さに私は怒る

20 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:07:32 ID:p+H6pCP1
(4/4)


歴史など知らないけれど 彰義隊の墓に線香を立ててみた
ライターの摩擦と炎に 親指が炙られて心地よい
香炉は燃え残った芯で がたがた

墓でなく 記念碑だったかも知れない


『私が怒りで涙しそうなくらいなのだから
 あなた方が絶対的に間違っているのは自明の理』
などという言葉を 振りかざしそうになる程に
私は浅はかで 冷静さを欠いている
私が泣く時私は
小さな目をめいっぱいに見開き やっと人並みの大きさにして
見開いたまま 小便くさい地味な顔を 塩分過多にするんだろ

泣く時は怒った時 という 醜悪な私
噴水は機械をはたらかせ 立ったり消えたり
鳥は羽で鳴く


21 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:44:56 ID:p+H6pCP1

「水銀蒐集」


体温計を戻そうと そんな振りで
勢いはそのまま 黒いテーブルにぶつけてみました
流れ出す銀波 を 直接てのひらで
かき集める
指の隙間からぽろぽろと ああ どうしても
手にし切れない銀白色を楽しむ
黒いテーブルをつたい どこかにこぼれて行く
もはや ガラスの棒に注入されていた 質量 は
無視されて

粘度ある銀の流れは はだえに弾かれて行く


22 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:47:02 ID:p+H6pCP1
「エビアン」


電車に女の子が乗ってきたよ
可愛い女の子が乗ってきたよ
年の頃ハタチくらい
私の隣に座りました
おいしそーな脚ですね
いやすみません おみ足と言うべきか
この位置から見ると
ビューチホーなふくらはぎが丸見えで美しいよお嬢さん

あっと某ブランドのバッグからエビアン取り出しましたよ
取り出した 残り三分の一程のエビアンをぐびぐび飲んでますね
爽やかでいて そこはかとなくエロいっスね
全部飲んでしまいました
ミネラルウォーターを飲み干して
爽やかエロいっスね


と思ったらおねーちゃん
エビアンの空ボトル
電車の床に置きやがった!
電車の床に置きやがったよこのねーちゃん
何事もないように空ボトルを置いて
そしてそのまま降りてった

折角の可愛さも 爽やかエロも
すべて台無し
嗚呼おいしそうな脚のエビアン女よ
最後まで夢を見させて欲しかった


23 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:49:55 ID:p+H6pCP1

「この春」 (1/2)


この春 色彩感を無視して開く花々の飽和に負け
私の知ってる女の子 三人 ぶっこわれた

ひとりは思えば初めから 虚ろな顔をしていた
彼女は言う 『プラトンはマリアナ海溝に沈まなかった』 脈絡もなく
私が訊き直すと 『沈まなかったんだ!間違えた!』
崩れ落ちた 崩落だ 泣いている
かと思えば 空笑 と どうしよう そればかり

ひとりはデザインの勉強をしている子
みんな彼女が大好きだった
けれど どうしても彼女には 周りの言葉は刺激が強すぎる
彼女自体の本質さえも恐ろしく自身に纏い
濁流のごとく氾濫する気がして 『私の思考は漏れ 溢れ出ている』

ひとりは脳味噌を 智 で 埋め尽くしたがっている
けれど結局なにも せず できず 知らず 知れず
苛ついて 震恐だ ナーバス
自宅に警察呼んで 鍵かけて出てこない
かと思えば説教し始めるし 爪をいじるし
誰にも答えられない質問するのはやめてくれ
本質なんて死んでも分からない のに 『ああぁ』


24 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:52:26 ID:p+H6pCP1

(2/2)


三人とも 私の目を見ずに話す
私の名前を呼びつつ口を動かすのに 空気を見つめてる
通じない なにもかも

こわれた だ なんて 不謹慎だ って
現実化させたくないが為にあらわれる この言葉

深窓の令嬢になりたがる 彼女
体に蔦を生やしたがる 彼女
具体性皆無な 理想 に なりたがる 彼女

頼むから ほら 教わったでしょ先生に
「人の目を見て話しなさい」

もう通じない
ならば
彼女がおだまきの花を見た時 私もおだまきの花を見よう
もうそんなことでしか 空間を共有できない
けれど もう
本当は共有もしたくない

一切
おだまきも見ない

25 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 16:53:32 ID:p+H6pCP1

「初夏認定」


あつい光に頭をさらして 布団を干す
風が吹くから暑くないねそろそろ

向かいのアパートのアンテナ付近に とり
影だけのとり 逆光で分からない
逆光でなくても
知らないとりかも知れないがそろそろ

もうとっくに?

ベランダから見える植え込みの葉の
つやつやの表面も 光沢のない裏面も すべて光るそろそろ

そろそろ初夏と認定してしまおうか 皆様 初夏です


26 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 18:08:56 ID:Oss+iP6R
>>6 類さん
6getおめ……なのか?
でもおめ。

27 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/07(月) 19:59:43 ID:Oss+iP6R

「盛夏認定」


いつの間にかさらされていた愚鈍な頭皮
日傘も爪先までは守られない

朝鳴いて以来どこへ とり
冷徹な もり は 羽を撫でる 
羽を撫でるのは
隙間の大気かもしれない などという間に

いつの間にか

コンクリートの照り返し
スカートの中に荒く眠る 眠ってくれいつの間に

いつの間にか盛夏だと夏に認定されている 皆様 盛夏だそうです

28 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 10:36:08 ID:6CWK2/i/

「エロ不眠」


ああ眠れねぇ 眠れねぇよ
となりからシャワーの音するのよ
コンビニから帰って隣室のドアの前通ったら
風呂あがりの女のいいによい
この間まで隣に住んでた女と違って
毎晩男とセックスしてた女と違って
ただ風呂に入っているだけの女
そのほうがマジ、やらしいわ
とりあえず 触りたい


29 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 10:36:51 ID:6CWK2/i/

「庭」


もちのきにはひよどり 甲高い声で
君は甘いものさえ食えりゃあそれでいいんだねぇ
甲高い声で かわいいやつだ、頭悪そう

庭にはどくだみ 花はまだ咲かず
私は繁るどくだみの葉を踏みしめる
いいにおいです
昔より随分寒々しくなってしまったこの庭で
日陰のどくだみは変わらず

楓はかみきりむしに食い荒らされ 空洞
でも ぐみの花がか弱く咲いて舞わず いじらしいから良しとする

頭悪いなんて、ごめんね
私なんて もちの実の甘ささえ分からない

南天の葉はかたい

昔より荒れてはいるけれど
陽は当たるし、良い庭 芝桜はやけに鮮やか
住む生き物も減ったけれど 下向いたら蟻も だんごむしも

あ、また哢吭 まだいたのね、ひよどり
少しは警戒しなさいね
粉っぽいもちの実のうまさを 今度教えてください


30 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 10:37:43 ID:6CWK2/i/

「すき」


下地 ファンデーション ルースパウダー という
肯定を経て 塗って はたいて
出来上がったあなたの肌

それが朝日に活気付いて 天頂の太陽に容赦なく焼かれ
夕方には

夕方
粒子の下からあなたの油が浮いてくる
化粧品と体臭の混じりあったそれこそが あなたのにおい
少し近寄って嗅いでもいいですか と きけば
今なら許可される
油分という隙によって


31 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 10:39:24 ID:6CWK2/i/

「おわらい草」


野分立って くすぐったがってあなたは
     あはっ
と 笑ったのでわたくしも   あはっ
と 返したのですが

引きつった
あなたの顔は、ありえないくらいに あはっ
あはっつったから あはって返してやった言ってみれば付き合ってやった

なのにあなたのなんて醜怪な なので わたくしは
超暴風は痛かった のに笑ってやったんだやったんだ笑ってやった

ってね


32 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 11:03:27 ID:6CWK2/i/

「脳まかせ 掃除草」


ゾロ目で見やった過ぎた姿
感服する 亡骸にね 根っこ垂れて
揺り籠ばかりは許されぬ 郭が燃えれば朱と決まっている
濁流がのんだのか のまれにいったのかは ヘクソカズラにきいてやれ
そうしたら喜んで ネジリソウを斡旋してくださるよ
がらんどうの夕日の側 郷愁・黄昏に水ぶっかけて冷やす
泥水じゃ冷えぬ 玉砂利押し退けぬくぬくと
温まってった


33 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 11:10:38 ID:6CWK2/i/

「脳にまかせてみた」


謎のつめさきが ぴりっ と割れてしまいました
交差するのはいいけれど守れよ いいけど
側溝に足が 足が濡れちゃったさ
ぼろけたランプの覆いが棚引いて 尾 引いたら 明けた
いつの間にか違う国の空 鈍い金とあかるい緑の旧ソ連地区

体が一回転すりーしくすてぃ
なのに元に帰れて驚愕〜ガクカンセツショウの頬杖

むんっ 力込めたら間違えた


34 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 11:12:29 ID:6CWK2/i/

「脳まかせ」


さんざめく ざくざくと氷を削った足は
いつの間にか(溶けた後に)
青い麦さんざめかす足

泥に〔訂正〕泥を投げつけて
野辺には濁流が産まれました
滑っていく 滑り降りて
残照が寄り集まって
最後は白いばかりの世界


35 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 11:49:30 ID:6CWK2/i/

「脳まかせ・三」


イオニザシオン 切り裂くのは金属 の 筋
噛み合わなくても 
噛み合わせれば脳に沸く齟齬(漢字を変える必要がありそうだ)
土踏まずに添わせるのは高級笛
ウムラウトが付いている感じの 斜体でできていそうな あれ
震えるのは吐息
震えるべきでない吐息と 正しい振動との境界に
ギンセンカを生ける
現代風に生けてみる

空気を

イオニザシオン

耳元で。 鼓膜をヒステリックに揺るがせて

時にオクターヴ上で

細かな金属片の連なりを。


36 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 12:56:35 ID:6CWK2/i/

「脳まかせ」


ざるの中に ざる、と言ったら 中に だ
かえしていく 刷毛を動かす手付きを真似て
ひたすらかえす
暑いので身を低くし寝転がって
ベランダに脚を2本、突き出す  夢想をする
反射を かげ


37 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 13:01:24 ID:6CWK2/i/

「脳まかせ・四ぐらい?」


ぼんくら悪魔の頭の上にタイサンボク
瓦礫の下には何がある
瓦礫の素を解析しては 瓦礫でなくなって しまうから
茶色い色素を 船場に使った指になすりつける
雲の中に不純物
白雲への不純物は必ず黒みを帯びているか?
ごちゃごちゃになった海上に
ふるえる学生がうずくまっていた


38 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 13:02:06 ID:6CWK2/i/

「脳まかせ・5」


ライラックはへし折れている
花以外の重みで うち側の薄緑の幹が勝つ
臭いが充満して 大気が切り裂かれた
変色した糟がぼろりともげて
あたりの地面一面を ちぎった んだ

そう

靴底にへばりついた澱の剥落は遅鈍だ
ゆっくりゆっくり 昔の芬芳をかいで

こそげおとす

痛覚の研がれた腕を夢想して


39 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 13:36:06 ID:6CWK2/i/

「夜の流れ」


ショスタコの五番聴いたらねらんなくなった

頭の中で金管金管木管金管打打打楽器弦楽器
N響アワーから芸術劇場までの流れは
私にとってのちびまる子ちゃんとサザエさん
明日学校行きたくない
行ったら行ったで超楽しいけど
このサザエ枠のせいで毎度毎度
切ないしねらんない

ああ血沸き肉踊るタコ5よ
スタミナと技術両方ためされる曲よ
(そんなん言ったら大概そうだけど)
私の安眠を妨げる罪な曲よ!


40 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 13:36:51 ID:6CWK2/i/

「脳まかせ」


培養した砦は無菌室と化していた
しらちゃけた線路上の雑草は焼かれたので
転がり行くものは唯ひとつだ
いつの間にか増えていた 垂れ下がる万朶の花に
蹴りをいれて散らして焼いてやった


41 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 14:01:51 ID:6CWK2/i/

「夏と」


何とも都合の良いことに
その日 霧雨が降っていた
落ちてくる雨はほんのわずか
糸めいた水の出どころは
青紫に濁った空と融和して 判別しがたい

白い夏椿の閃光も 青すぎる烏麦も
すべて煙らせて 雨は
初夏の鮮烈さに怯えた 私の心音をやわらげる

まぶしさに目がなれた頃
雨は慎ましく弱り 跡形もない
見上げれば

蒼穹


42 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 14:06:30 ID:6CWK2/i/

「日本作家協会」


日本作家協会 とBS1の男性アナウンサー
ぼおっとコーヒーをずるずるしてたけれど ついテレビの方を見た
白い感じのおじいちゃん オシムさん

は(ha) 日本サッカー協会か

いやあねえ眠れないというより眠っちゃいけない時は眠ったくて
聞き違い聞き違い 紛らわしい紛らわしい

日本作家協会 日本作家協会は って え!?
アナウンサーが下手なだけじゃなくなくなくなくなーい?

うう、眠っちゃいけん 仮眠は鉄塔の上で座禅会やるくらい危険

がんばるあとちょい


43 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 14:22:33 ID:6CWK2/i/

「傘」

まだ6月なのにノースリーブ の 不安感
気温と太陽に沿っていえば 安心感
青い草木ばっかが繁るばっかりよ
太陽に焼かれたトタン屋根が蒸発して 帰還するよ
日に

梅雨の晴れ間が大幅過ぎて うっかり雨にやられる
日傘さしてしまう
こだわらないでまざりあう 細長い青葉を見倣って
さしてしまうよ


44 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 14:26:45 ID:6CWK2/i/
なんかageてた・・・

45 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 14:29:44 ID:6CWK2/i/

「どうしても」


耳たぶのあつささえ知りたいんだ へぇ
つまんないことだよつまんないこと
知る気もないよ って顔で かわいいね
しっかり出てる意識しすぎてどうしても

知りたい知りたい 思い携えて
そむけてる人の顔を うかがう振りでうかがわない
あれ、見てただけなんですあれえぇとお
あ、あの鱸の水槽!

ね 嘘つき
見てましたよ
見てるあなたを見てました
たかみのけんぶつしてました


46 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 14:30:52 ID:6CWK2/i/

「かえるよ」


あおぞら は 上手な人のべた塗りみたいに
むらなくあって
立体世界に住んでいるようで 違う可能性もなくはない僕らの
僕らの皮膚を脅かさない

それには むらを遮る建造物が一役かっているんだけど
声に出して言っちゃあならない (バランスというもの)

あかねぞら なんて嘘だね
紫がかったゆうかたの空は ぼやけるが
こっちが呆けている間
沈んでいくから。

かえるよ
言われなくても


47 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/08(火) 14:33:16 ID:6CWK2/i/

「かえるよ」

あおぞら は 上手な人のべた塗りみたいに
むらなくあって
立体世界に住んでいるようで 違う可能性もなくはない僕らの
僕らの皮膚を脅かさない

それには むらを遮る建造物が一役かっているんだけど
声に出して言っちゃあならない (バランスというもの)

あかねぞら なんて嘘だね
紫がかったゆうかたの空は ぼやけるが
こっちが呆けている間
沈んでいくから。

かえるよ
言われなくても

沈んでいくべき空のあいだに   かえるよ


48 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:14:04 ID:7s+TYk0J

「殺人事件」(1/4)

殺す人がやってくるから
殺す人が向こう側にいるから
すぐ向こう側にいるから。

私(宮坂ではない)は障子風のガラス戸を必死に押さえている
これから私
(宮坂ではないが宮坂が乗り移ってる が さらに全体を宮坂は俯瞰で見ている)
と 私の父親(これも宮坂の父親ではない)
と 妹と兄(これらも宮坂には存在しない)
は ガラス戸の人物に殺される

決定事項

俯瞰の私(純然たる宮坂)が
翌朝の新聞をもう見たのだ 旧字体で書かれた
ぽろぽろと頼りない印刷のそれは 幾分ゴシップめいて
(宮坂が少し入っているので「私」も新聞を知っている)


49 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:14:42 ID:7s+TYk0J

(2/4)


ああ なぜ。
父も兄妹も ガラス戸を閉めるのを黙って見ているのだろ
手伝ってくれないのは
殺人者だと知らないのか
新聞をもう見てしまっていて諦めているのか……
(それはない。宮坂でなければ不可能だ)

風をはらんだ時のようにバチバチと音をたてる戸。
曇りガラスを通して犯人の黒影。

ついに私は戸を放棄する
父親と共に古畳の座敷部屋へ籠る

父親と私は近親相姦をおかしているらしい
父親の皮膚に私の皮膚が触れる時


50 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:15:33 ID:7s+TYk0J

(3/4)


私に接触していた宮坂は 完全に俯瞰の宮坂に飛ばされる
(ありがと)
その時 交合はしていなかった
が 極めて日常的な前歴があることを
俯瞰宮坂は知っている(俯瞰は全知全能)

板がいくつも嵌まっている廊下を踏む
(宮坂の母方の実家の廊下じゃないのか、ここは?)

私に宮坂が戻ると
父親が触れていたのか 悪趣味の相手は兄だったかも だ とか
思考が曖昧に交錯する


51 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:16:11 ID:7s+TYk0J

(4/4)

さらに奥へ。 進む


殺されなかった


すべての宮坂が
私から、一家から離れ 埋もれたから

しかし全知全能の俯瞰は知っている

一家は残酷な運命逃れられない。
私は父とも兄とも交合していた。

‐‐‐‐‐
・私……14、5歳の娘。長女。
おかっぱで子供のような柔らかい髪。背が低い。
・父親……あまり若くない。洋服(シャツの上にベストを着ている)。
・兄……精悍な若者。細い。長男。
(目はあらわれなかった)
・妹……なぜか三女。小さい。おかっぱ。


52 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:36:49 ID:7s+TYk0J

「青星」


今の光だ
人 の
蒼白い頬に 青螢ひとすじ

通っていった その温度
零下が降り落ちる


53 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:37:20 ID:7s+TYk0J

「捕獲」


流星を捕まえます
牡蠣の養殖網に紛れ込ませて一区画
流星専用の網
―鉱物で出来ているとよいでしょうから石綿など使いまして 流星専用網で捕らえるのです
素手で受ければそれは痛いので
海水に頼るのですね

降り注いだ星々は刹那の七分の一ほどの長さのうち
いやに決然とした蒼白い発光をもたらします が
あたたかい海に落ちたなら
あたためられて ぶよぶよになり
盆があけた頃 漂いはじめます
つめたい海に落ちたなら
ひやされて かちかちになり
海の底の 丸っこいガラス片にまぎれるのです


54 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:38:19 ID:7s+TYk0J

「父の日に」 (1/2)


少年は椅子の前に立っていた 反対側を向いて
少年の父が毎日背中をつけた 茶色い椅子
本を読む大人ひとりが 丁度良く納まるかたち

少年はふたりの子を持つ親になったが
父の椅子に一度も掛けたことがない
高価なものではないが きちんと革張りなのだ と
もう三十年以上未亡人をやっている母は言った
(母はふたりの孫を持つことになり 満足そうだ)


55 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:38:51 ID:7s+TYk0J

(2/2)


そむきたかった訳ではない
静和な父の後ろ姿を追った
早世は重く重く少年の体に響き
精神は研ぎ澄まされ とがれた心は
顔に陰を落とし
彼の彫りを深くした
しかしなお 父の死の時のような精悍さを残して
年齢に不釣り合いな若い顔立ち

そむきたかった訳ではない
ふと 長い間すみに追いやられていた革張りの椅子に目を止めた
高い鼻を近づける が 革のにおいはしない
父の背の跡を隠すように きれいに埃が積もったそのにおいは
父の本棚の奥の方のにおい


56 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:57:11 ID:7s+TYk0J

「そのように」


笹百合は咲いた   そのように
はつか鼠は死んだ   そのように
やまかがしは這った   そのように
いなごは群れた   そのように
平家蟹は泡をふいた   そのように

ずっと昔 祖先がそうした
そのように


57 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:57:59 ID:7s+TYk0J

「宇宙へ行っても」


宇宙へ行っても 星などは ろくに見えなかったそうです

ああ と 思った
との事。

知人のMが体感した宇宙の事ですので悪しからず。
とはいえ比喩的宇宙ではなく 宇宙は宇宙なので
その辺りも踏まえていただけると
Mの宇宙はより宇宙然としてあらわれる
のではないかな。
但し勿論、Mの四方八方にあらわれるだけのことです。


58 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 12:58:30 ID:7s+TYk0J

「球」


空洞に激突したのは赤い星
底から球状に沸き上がりくだり
衝撃をすべて内に留める


59 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 13:00:24 ID:7s+TYk0J

「弾」


室内の水槽に仕掛けをしたもの
しっかりと濾過した水を注いでおきました

待つ のみ

紺色の明るい夜空の日
浅い輝きの白 閃光が窓をやぶって
窓掛けを蹂躙して それから

水槽に吸われて行く
電気を消した部屋が白光で浮かぶ 浮遊する
そうです ガラスはひび割れました

やはり元へと帰って行くのが
流星由来の光の宿命なようでした


60 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 13:24:11 ID:7s+TYk0J

「尾」


尾の裂けた烏が フェンスで叫んでいる


尾羽は三日前に 坂の途中で見た

今ごろは ぬれて かわいて
質量を減らし 坂の途中


61 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 13:25:04 ID:7s+TYk0J

「きな粉」


音たてて崩れた  女の靴の踵
砂粒のように粉々に と言ったら
きな粉って言ってよきな粉って だって。
私のヒールを勝手に詩にするのはよして
ごめん、分かった  と言いつつも。
私は腹の内で答えてやった

おお、美しい君よ!
 君はなにゆえにわたくしが君から詩情を見い出そうとするのを咎めるかぁぁ!!
ざまぁざまぁ。


62 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 13:26:17 ID:7s+TYk0J

「きな粉・2」


きな粉だって随分詩的じゃないかねぇ君い
思わせ振りな名称 もとの形状
大豆は多くのための血肉に 粉をひくという行為―睨まれた
だが心の中で私は おお君は何故ゆえ(中略)ざまあざまぁ。


63 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 13:28:18 ID:7s+TYk0J

「白色レグホン遊技場」


白色レグホン 雌雄それぞれの鶏冠を集め
目をつぶって手に取れ
「おす!」と宣言して
雄の鶏冠を手に取ればゲームに勝ち
「めす!」と宣言して雄なら負ける
ルールを決めたのは誰でしょう
別に「おす!」と言って 触れたのが雌の鶏冠でも
悲しくも悔しくもない
けれどとりあえず
白色レグホン遊技場には 沢山人が来てしまった
参加者のひとりならば
「おす!」「めす!」 宣言しなければね

それなら勝敗がかかっているのに
なんの執着もなしに呟きます
「おす」とか「めす」とかね

白色レグホンの鶏冠を集め 目をつぶって手に取れ


64 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 13:30:44 ID:7s+TYk0J

「青」


青い 油絵の具をガラスの容器から平筆に取る
なんの執着も持たず だらしなく
青い―ラベルの色名など無視した―青い 絵の具
柔弱なかたまりを ざらつくキャンバスにのせる

     筆を振りとばして

傾いたイーゼル
薄汚い無地のひろがりが 爽やかな色彩に蹂躙される

焦り 指に取れば染み。

青い人体を つくれ と せがむ


65 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 14:16:29 ID:7s+TYk0J

「刺繍少女」  (1/2)


少女はスカートの刺繍をしきりに触っている

優しい薄紫の生地は好き
でもこの花だけが気に入らない

少女の指のはらが 縫い付けられたピンク色の花
その中心の黄色い花粉をなで続ける

少女は母を呼んだ
もう16になる自分には 子供じみていないかと

こんな花はすり減らす そんな思いのふりで
刺繍糸の与える悦ばしい心地に 手が止まらない
指のきめは縫いとられた流れを細やかに感知し


66 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 14:17:41 ID:7s+TYk0J

(2/2)


答えない母親の姿は白く
その姿を見る少女も焦心にあふれ白く
お母さん!

言って 落ちた涙
スカートの刺繍の無い部分に水滴は浸透し
濃い紫
いつまでも減らない刺繍を触り続け 脳裡で母を呼ぶ


67 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 14:20:20 ID:7s+TYk0J

「緩急」


触れるか触れないか程度で撫でて
そのまま肉を断ってくれ
何の花も咲かない 別段

あなたのは断てそうもない だったら

そうすればいいでしょう


68 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 14:21:08 ID:7s+TYk0J

「組む」


取った手をどこへやった?
長さを どこへやった。


69 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 14:21:53 ID:7s+TYk0J

「ミサイル」

ぎゅーん、どっがー!

切り裂いて とび過ぎて めり込んで。

記念碑となれ。


70 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 14:55:38 ID:7s+TYk0J

「蜂鳥の雄の羽根」 (1/2)


わたしね と
つめの先をいじりながら彼女は言った
うん と笑いを貼り付けて私は 彼女の爪を見ていた

わたしねオスの鳥の毛みんな抜いちゃったの!

焦って目を確認 薄めの虹彩はいつものまま
気がふれていなさそうな目には涙が溜まり

オスの毛みんな抜いちゃったしかも蜂鳥のだよ!
これもこれだって全部ね泣いてるんじゃなく蜂鳥の吸う蜜なの

つめ先が金属めいた緑 赤 紫 青 黒
等々の羽根に彩られている
細かな羽毛が無秩序に挟まって

これね蜂鳥のねメスのは一枚もむしってないんだ
きれいなきれいなオスの羽根 で 色相環図つくるよ
これオスの羽根だからさ

知ってる との声をのみこんで
彼女のあしもとに散乱するぎらめきに 顔をしかめる

爛春の花の氾濫より たちが悪い
彩霞とは無縁の暴力的色彩
なのに 目をみても 彼女の目は


71 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 14:56:14 ID:7s+TYk0J

(2/2)


全部だよオスの
オスの初列風切羽も オスの次列風切羽も
オスの腹羽も    オスの小翼羽も
オスの初列雨覆羽も オスの大雨覆羽も
オスの上尾筒羽も  オスの小覆羽も
オスの肩羽も    オスの中覆羽も
オスの腋羽も    オスの三列風切羽も

蜂鳥のオスの羽根全部むしったの
痛そうにはしてなかった あの色はねメスの鳥のためにあるから

なるほど 知ってるけれどね
確かに亜種のような雌の羽根は一枚もないようだ

きれいでしょ 見て この羽根オスの
想像して かみさまの声みたいなホバリング

私はくらめいた 不快なくらめき
吐き気が襲うが 雄の蜂鳥色の吐瀉物は出すまいと堪える

ねえオスのね

最後に と
もう一度彼女を覗き込む
「虹彩」 なのに 彼女の目はいつものままの薄茶


72 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 14:57:29 ID:7s+TYk0J

「F駅にて」


駅のホームで電車をまっていた

しばらくして 母親に連れられ
小学校低学年くらいの少年がやってきた

てぃらりらてぃらりら
電車が来る合図
突然少年は泣き出した

「2ばんせんはヤだあぁー」
「おがあざーん、やだよお やだよお」

喉をガーガー言わせて わめく
「いぢばんぜんがいいぃー!ううぅぅ」

理由不明。
なんとなく
将来が楽しみだ、と思った


73 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 15:39:54 ID:7s+TYk0J

『めぐの安可愛いなたまらん』(1/2)


外見で言うならばふつーの
特に印象に残らない薄めのお顔
で、エロエロな体つき このギャップ。
胸は普通で良い ウエストの括れもそれ程いらん

巨尻 
巨尻からそのままのラインで
ふともも どかーん! これ最強。
あからさまなセックスアッピールはしないでね
網タイよりベージュのパンスト。

高校時代 女友達数人と
25くらいのムチムチバデエの先生の車にて移動中
先生が言った
「海行きたいな〜、行きたいんだけど
お肉がなぁ。水着からはみだしちゃうから」


74 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 15:40:36 ID:7s+TYk0J

(2/2)


私は先生の新車にお茶をこぼしました
先生ごめん
でも先生が悪いんすよ 私を殺す気か

あと膝の裏の窪みとか
ニットたまらんとか
優しい人がいいですとか 色々あるけれど
私を許容してくれる奇特な女性がいらっしゃいましたら
誰でもOKという本音。
日照り続きにて募集中。
21〜40代くらいまで よろしく。

※タイトルと内容はさほど関係ありません


75 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 15:41:42 ID:7s+TYk0J

「先生 あのね」


先生 あのね
たいようをちょくせつ見てはいけません って
先生が言っていたのに
どうしてもがまんできなかったよ ごめんなさい
ぼくはぜんぶ見たかった
くらくらしたし ちかちかしたよ
目をつむると
カメラでしゃしんをとられた時とにてるみたいな光が
目のうらがわにあった
でも かたちは四かくくなくて 丸かった
お日さまのかたち
先生は いけません って言ったけど
先生もこんど見てみて


76 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 15:42:21 ID:7s+TYk0J

「夜更けのアイス抹茶味」 (1/2)


渋い緑の長方形   冷えすぎて表面には氷粒
冷気立つ 辻利抹茶アイスを 36.3℃の舌で溶かす
京都で食べた 本家のパフェを思い出す優しさ
優しさはすぐに 片手の小説に崩された

文章の ねじれねじれねじれ 表現にゃあ違和感満載
私の眉間の皮膚もねじれて
抹茶アイスへの蹂躙が始まる

N氏のプロフィール確認
なに 第53回某大賞受賞だと

前歯で乱暴にかじる

つうか芥川賞まで!へえぇ そうへえそう
かじるかじるかじる


77 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 15:43:21 ID:7s+TYk0J

(2/2)


食べ始めたアイスは最後まで食べ切る
というのが信条 にしなくとも食べ切るよ
読み始めた本は最後まで読み切る
という信条のために
あわれ辻利アイスは暴力的齧噬に冒された

いまいましい小説は あと100ページ以上残っている
今や抹茶色の片鱗もない棒の
淡い木の味と香りに依存して ページを繰るしかない


78 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 16:32:40 ID:7s+TYk0J


「眠れない夜は」


眠れない夜は
時間が進むのに比例する感じで
体温が上がっていきますね
子供になった気分で(ほら、子供は体温が高いって言うじゃないですか)

うん。

体温の上昇に比例する感じで 眠りへの距離も増えて行きます
暑いけれど
掛け布団の重量もまた 重要な睡眠導入剤

ゆるく弧を描いて
断面のおぼろげな世界に追突したいものです、優しく


79 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 16:35:12 ID:7s+TYk0J

「羽蟻」


雨上がりの 避難
回避したのは流れか 雌 を か
ひ弱な網戸の目をぬって 翅を傷つけぬように
翅を傷つけぬように?
どうせ 飛翔 その後 の 死滅
ほら 人工の隙間に引っ掛かったフィルムを
ごく軽く執着払い 片方消した

不安定に 噛み合わぬ半身と半身を
蛍光灯の傘にぶつけて
まだ 飛ぶ


80 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 16:36:14 ID:7s+TYk0J

「ある朝」(1/3)

榛の酒をひと口呑んで寝た 寝続けてしまった。
数時間で起きてサッカーを見る予定だった
……。 蛍光灯光りっぱなし
(ろくがほうそうをみよう)
ぼんやりと巡らせてから
小さい目を閉じかけた あ
Zちゃんと約束してんじゃん・

やべ、風呂入る時間は  あるか

蒸す ちょっと驚くくらいの寝汗ざま
と 低い、ひっくいベッドから勢いよく
脚を投げて立ったその反動で歩き ある き?

膝から崩れた

え   かなりビビってるわたくし


81 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 16:38:17 ID:7s+TYk0J

(2/3)


膝から下が消えた かのような錯覚 気分
やべっ やばいなどうした

口癖:やばい これを駆使しつつ
上半身だけでベッド上がり直してみる
足を進めるどころじゃあない

匍匐前進報復前進抱腹絶倒腹部強打妥協と恐懦は許さん。

頭のよくない頭の使い方をしているうち
脹ら脛の存在感を掴めてきた
どうやら痺れているよう
うん どうやったら寝ながら痺れさすことできるかね


82 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/09(水) 16:39:39 ID:7s+TYk0J

(3/3)


振動の入り込む余地 と 強制的静止

加えて。
床に散乱した今も散乱してる 紙類に足を取られたのはないしょだ

こうしてあしを取り戻したわたくしは
湯を溜めつつ服を選び。

うん さら湯の朝風呂は気分いいぜー

特に、からだの一部を取り戻した後では。


83 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/10(木) 03:27:58 ID:yp/ALdwC
よいどれ

84 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/13(日) 00:17:14 ID:LenCTGs6
「皮膚」

少ない


僅か剥けかけた唇を延々なめていたら
唾液の効用が湿らすだけでないことが解り
さらに荒れた皮膚に 油分が欲しいなどと思い

そのように高価なものは一瞬で燃え 熄む

85 :万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/08/17(木) 01:07:12 ID:Z+pHnTR3
球形を志望する概念の欠落部を
微笑みのない浜辺で拾う時刻を
暁が握りこむ

86 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/17(木) 18:41:37 ID:DxnUJ1R0

「赤月」


表面の影が
劣化した血液のようで
乳白色の乳房を 静脈が取り巻いても
触れなかった証拠が
やけに明るい夜に貼り付く

天頂はどこだ
昆虫の口吻が止まり 鳥の哢吭は反響しない

痛覚 や 哀悲 とは
無関係に
電線をなぞる風もやむ

87 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/17(木) 21:53:57 ID:DxnUJ1R0
メモ


月が沈むというのは嘘っぽい

88 :名前はいらない:2006/08/20(日) 04:31:57 ID:iYwhFFPO
宵待に

うんうん ぎーぎー 唸ってるのは
闇を吸い込むディスプレイ

ぎらぎら くるくる 揺れているのは
闇を吸い込む命の瞳

・・・・ ・・・・ そこにあるのは
闇を吸い込む白い月

どれかひとつでも 私の心を 吸ってくれたなら。


89 :万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/08/21(月) 04:35:21 ID:+Cdzl5ti
進化することを諦める能力の進化

90 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/21(月) 10:57:27 ID:c9jtEYL8


「にせつき」

みっつかぞえて 目をあけて
そらにま白い お月さま
偽月似非月 しずまない
似せ月似非月 しずまない

いつつ数えて 旅に出る
あかね空より 赤い月
偽月似非月 しずまない
似せ月似非月 しずまない

ここのつ数えて さようなら
晴れた夜空は 光るだけ
偽月似非月 しずまない
似せ月似非月 しずまない


―――――

〔※わらべ歌風に、E・G・Aの音のみを使い符点音符でうたう〕

91 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/22(火) 10:24:12 ID:TEdBG9Ez

「油泥の」


 性別を越えた愛 だ などと
便利でなんて軽々しい
どんなに陳腐だろうと 当てはまるのなら染みるのだろう
染みない私に そしてそのはずのあなたに

高揚させて目の前を蕩然とさせて
まぎらわすために動く唇に 鮫の油
汚穢となんら変わらい油の上を滑走して行く恥
恥に気付かず 許可なく自らの
そう 鮫の油舐めてんじゃないよ、あんた

思っても

とらわれている あなた以上に
あなたの 元 に


92 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/22(火) 10:25:08 ID:TEdBG9Ez

「煌々グミ」(1/2)


“こーこーグミ”パッケージには軽くデコレートされた文字
それに 世間でお星さまとされている形が
青色で描かれていました
一緒にX彦とZ美がいて Z美は脈絡があるのかないのか
「わたしダイエット中」 と いい
X彦はなにか軽く卑猥な事を言いました(その菓子に関連付けて)
私はふたりの言うことをそれぞれ少しずつきいて
ああ とか うう とか 言いながら
勝手に包装を破り


手に取る前に舌に零れ出したのです
上からの手触りは確かに柔らかく弾力あるグミであったはず


93 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/22(火) 10:25:49 ID:TEdBG9Ez

(2/2)


割合に温潤だった口中が冷たく渇き
頬の内側を容赦なく ひと粒が周り出しました
(口に飛び込む瞬間ちら と 目に入ったのですが
あまり食欲を掻き立てないような青白いものでした)
不思議と痛みはありませんでしたが
目の奥で炸裂する閃光に
幾度となく意識を失いそうになりました
友人ふたりが何をしていたのか記憶にありませんが
どちらかが私の背を叩いたので 私は煌々グミを のみ込みました

視界はひらけ 正常に戻りましたし
胃にも違和感はありませんでしたが
ふたりとは けんかになりました
排泄など なんの不便もなくしましたが
だから余計にでしょうか おそろしくて仕方なく
もう星は見まいと決心したのでした


94 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/22(火) 10:26:40 ID:TEdBG9Ez

「油泥の」


 性別を越えた愛 だ などと
便利でなんて軽々しい
どんなに陳腐だろうと 当てはまるのなら染みるのだろう
染みない私に そしてそのはずのあなたに

高揚させて目の前蕩然とさせて
まぎらわすために動く唇に 鮫の油
汚穢となんら変わらない油の上を滑走して行く恥
恥に気付かず 許可なく自らの
そう 鮫の油舐めてんじゃないよ、あんた

思っても

とらわれている あなた以上に
あなたの 元 に


95 :ボトルネック( ・ω・) ◆P350za861k :2006/08/23(水) 00:39:00 ID:TdXDj5Xt
「静寂の虫」

窓の外から
周波数の高い小さな音が聴こえてくる
僕の聴覚を嘲笑うかのように

部屋の内部でも
似たような信号が僕の鼓膜を呼んでいる
眠る前には欠かさずに

不意に
ナニカの話し声が響き
うとうとしていた僕をびくつかせる
いきなり静寂のボリュウムが上がるのだから
始末に終えない そんな月夜

ギイギイギリギリギイギリギイ

そういや
暑さも落ち着いてきたっけ
生きて死んでる虫たちの静かな知らせが
僕の脳髄の彼岸から呼んでたことにして

意識を切ることにした
そのまま

96 :名前はいらない:2006/08/23(水) 05:13:18 ID:RUrkYGjw
カントン包茎のポエム

97 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/23(水) 07:47:16 ID:4e+dC5Rj

「虫耳炎」


腐った塩素水の中で 昆虫がもがいている
溺死しないのはなぜか

「あ 虫耳炎ですね 翅をこすり合わせていますよ」
耳鼻科の医師は薄く笑みを浮かべて

脳味噌の奥で虫の音が高くやかましく
「いやぁ 脳なんてことないから安心して下さい、あくまで耳だよ、耳」

片足でとんとん間抜けに跳ねても
熱いコンクリートに耳を付けてもでてこない
虫と水
冬になれば死んで耳の中で氷漬け

98 :名前はいらない:2006/08/27(日) 23:44:39 ID:l6aE9rQW
嘔吐の花束を投げて

99 :ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/08/28(月) 03:52:54 ID:1zVDu0b1
「空気が泣く夜に」
暗闇の中で
一人空を見つめます
キリキリキリキリ
泣き声を全身で受けながら
夏の終わりを噛み締めています

空気が
虫に泣かされて
泣いてるので
僕は
その泣き声を聞きながら
空の匂いを味わうのです

100 :夜間閲覧室:2006/08/28(月) 04:27:36 ID:3ltYSvY3
砂漠に忘却された水が今日の雨に混じってる

101 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/08/29(火) 01:40:39 ID:RwXPINbh

「停止」


つめ先止まれば
かすかな蠢動
ペチュニアの匂いに
嘔吐する

鼻先黒く
爪は桃色
畔に座って
道を書く

ああ空見たら
青かった
くちびるだけは
動かない振り
振りという
楽しみ

102 :太陽クイズ:2006/08/29(火) 02:49:14 ID:ChZUN8Uf
母は
父の眼球が
好きだ

103 :万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/08/31(木) 01:40:38 ID:i0KdB1+U
嵐ではない
虫がたかった樹々に、幹を掻く方法を教えたのだ

104 :ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/09/01(金) 00:28:40 ID:hkaiW2Po
「風と共に」
忘れちゃえ
忘れちゃえ
風と共に

俺に吹け
俺に吹け
夏の終わりの風

体内に蓄積された
黒い俺よ
ふと吹いた風と共に
消え去れ

秋の鬱に備えて
俺よ強まれ

105 :(・ω・)類 ◆rui6Y/0sss :2006/09/04(月) 01:52:27 ID:Laq+OsPx
「汚らしい感情の考察」

人生は甘い。
そしてこの世界の住人は
余りにも甘すぎた。

問いたいが
君らは人を信頼できるか?


私は恵まれた人が
さらに恵まれるシステムに嫌気がさす
しかしそれは社会がゆえに
変わらることなく
金は天下を回り続ける


絶望を知りたいなら
一度、借金して破産してみるがいい。


傑作だぞ?
信頼する仲間が、
辛辣な言葉でメッタ刺し。

笑えてくるぞ?
もうそれは怒りですらない

106 :ボトルネック(ノ∀`) ◆P350za861k :2006/09/04(月) 10:45:12 ID:XoKN9fhS
「ジョンの啓示」



























107 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 12:38:33 ID:gS2PpYnQ


「まぼろし的夜空的乱反射的星々的滴々」


流星群は本当はひとつの星です


108 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 12:55:42 ID:gS2PpYnQ

>>105


なれなれしくないよ なれなれしくないよ
わたくしなど実は 心の中で幾度となく
ルイルイ ルイルイ ルイルイ ルイルイ そんな風に呼んでます
が かの 「ハンカチ王子」の如きこっぱずかしさ千点満点百万点
ですが もう 我慢しきれず三行上で四度も言っちまいましたかっこわらい

<元ネタ解析>
A井R恵という漫画家の四コマに「幸福の使者ルイルイ」ってやつが登場するので
どうしてもルイといやあルイルイって思っちゃうっていうか
「幸福」なんて届けないけどねルイルイは年中メリークリスマスって描かれた
三角帽子を被りひらがなカタカナごちゃ混ぜで喋り魔法を使い師匠には恩を仇で返し
痩せているのに「んもーぅ、太っちゃって困るぅうー」ってな女子には本当に
ゾンビのごとく脂肪を奪ってあげたりお屠蘇が呑みたいといえば瓶の中に入れる
現実はきビしいでスどうでモいいケど的神様でございますボークはルイルーイしヤわせのしシャー♪

ルイルイ ルイルイ ルイルイ ルイルイ 累々? 類々?
すっげえ ごめん

109 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 12:56:54 ID:gS2PpYnQ

「星の悪ふざけと効能 優等生F道くんの場合」


いてえなあ
あんまり生意気だから ガンくれてやったよあいつ
脳天狙いやがって卑怯だ あと肩とか
まあ失明したけど こんぐれー予想済みだし?
俺の銀の目マジよくね?や、マジで
ちょお、お前アイスブルーのカラコン買ってこい
早く行けって 早くしないと夜になるっつーの
夜はヤバイしマジで
俺優しくね?行ってこいよ早く

は、品切れ? マジか
仕方ねー、今日は見開いて 上向いて歩くか夜に。


110 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 12:58:33 ID:gS2PpYnQ

「それから 星よ」


星よ、死ね と言うのは成り立つが
星よ、殺すぞ と言うのは成り立たないのはなぜでしょうか

結局のところあの白光には
弛緩した頬と開いた口とで産み出される
幻想くらいがやっと
通じるか通じないか通じないかくらいで手を振っても無駄 まばたかずに見ても無駄
影響はすべて消え失せます


111 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 13:00:43 ID:gS2PpYnQ

「ぼろぼろになった星屑を」


ぼろぼろになった星屑を 文字通り 星 屑 を
手にとったら
まったくかたい 元のような銀星に復活して
軌道に帰って行きました

星が五角形や六角形である理由までも知っている
Kのもとへ見地を聞きに行くと
何か特別なパウワが私の手に働いたと錯覚させるための
星のいたずらだということで

私は鈍感でよかったな などと思いました


112 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 13:18:58 ID:gS2PpYnQ

「めいっぱい」


頭の中に 五つの角を持ったああいう星が
ざっくざくに詰まって
ぶつかり合って
砕けないで
延々ぶつかり合っている
そうしていたら 一ページ前の記憶さえ
消え失せてしまうのだから便利なものです


113 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 13:52:59 ID:gS2PpYnQ

「ちゅうくう」


中空に掛かる橋を 渡る心づもり
そんなもの持っていたのか

きっとつま先が震えて 踏もうと思ってたグラジオラスを 避ける
そういたらまた 永遠に嗅げない などと
勘違いするんだろ 青い 薄甘いにおいを
いつか自然に裂けて 剣のようなあの花を いつのまにか懐柔しているかも
でも

君は精一杯だ 鈍感な足の指の振動を殺す思いで
隠蔽のために 引きつった可愛いわらいがお
女の子みたいね 女の子なのかな 女の子なのかも どちらでも構わない
中空に掛かる橋を 渡る心づもり なんて
そんなもの

裸足のくせに 材質さえ覚えていない 君の裏
踏み出したら 必ず終えるとお思いか
落ちる頭はないくせに 下の風景を消したのに 爪が剥がれても
まだ震えるか 足ばかりが まだ


114 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 13:54:49 ID:gS2PpYnQ

「凍る」


かちかち鳴っている 真空ならば聾昏となるか
歯と歯が合わない
銀冠にさえ白色矮星の成分が効いて

睡眠をくれよ 冷える  暑い 口と腹

星など 関係ない関係ない関係ない と
気のない振り 知らぬ振り
見逃してくれ 曇る気はないか

二十八本に纏いつき 口さむき齟齬
凛冽と 星よ 死ね


115 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 13:55:28 ID:gS2PpYnQ


「そして」


星よ 死ねと
凛冽に死ね と の 口先
瞬間 偶然に死んだ
自らの軌道のみを原因として 崩壊
凛冽に などと 愚か
煮えたぎる 熱 続々と
寒々しい身をいっそ氷漬けに との目論見は
遼遠の炎にゆったりと溶かされた

粒状に砕け 散り 氷るか


116 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 13:56:52 ID:gS2PpYnQ

「それから 星よ」


星よ、死ね と言うのは成り立つが
星よ、殺すぞ と言うのは成り立たないのはなぜでしょうか

結局のところあの白光には
弛緩した頬と開いた口とで産み出される
幻想くらいがやっと
通じるか通じないか通じないかくらいで手を振っても無駄 まばたかずに見ても無駄
影響はすべて消え失せます


117 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 14:17:56 ID:gS2PpYnQ

「星」(1/2)

      だまされた

三日月が笑ったなどと
大学生にもなって全講義皆勤の英美子が言ったので うっかり信じてしまったのです

英美子のせいではありません 彼女だって被害者なのですからね

やっと夜になった八月十日の午前一時
形状は定かでありませんが とにかく月が出ていたのです
黄色っぽい、絵にかいたような あれです
そうして眠れぬ英美子がふと揚げ窓の外を見ると
 三日月 が 笑って

携帯電話が鳴り 英美子のか細い声がもっと細くなって空気を震わせました
私は 写メを撮るように言いました
    こわくてできない
英美子の声はそれっきり 驚異的なデクレッシェンドをかけて消えました


118 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 14:18:56 ID:gS2PpYnQ

(2/2)


事の真相がわかったのは 翌朝
コンクリートの上の私の足の裏 ヒールのおかげでした
小さな子が 不注意であけたまま気づかなかった穴のせいで
ポケットから落としつづけていった豆のような道筋で
丸っこい 脆弱な粒が落ちていたのです
私は危うく転びかけましたが それは良かったことのように思います

靴の踵とそれが接触して 摩擦により おかしな やや銀色がかった火花が散り
ゆっくりと 怒ったように
すべての 粒が碧空に向かって螺旋を描き 上昇して行ったのです

まさか と 上を見上げると そこは
昨日確かに月が浮かんでいた地点でありました


119 :名前はいらない:2006/09/05(火) 16:28:28 ID:13IxsbeI
「X(ペケ)」は愛読書ですた。因幡と夢路が好みでねー。



・・・なーんてね。フフッ。

120 :宮本夢人 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 18:01:52 ID:n++GXoc7
>>119
私も大好きで愛読しとります♪

なんとペケが連載再開!?


なーんてことにはならないもんだなー
儚いよな人生って


今実家にいるので単行本がなく決め台詞が曖昧なのが悔やまれる
夢路とか瞳と俊夫とか文太と英理子とか色々面白かった
今でもA井作品は読んでるけれどね。

余は国王で栃木出身じゃ

121 :(ノω・)類 ◆rui6Y/0sss :2006/09/05(火) 18:12:03 ID:tSeZoUDt
「Mentai」

目の前の扉が開くのを待つ

ん?どうやらこれは手動ドアらしいな

押し開いた向こう側
かぐわしい香りがかきたてる

麗しきは紅色の血肉
美しき湯気と色

頭揺さぶる香りが撒かれて
我慢できずに汁漏れる

さあ、子となるものを貪ろうか










「お客さん、ご注文のほうは?」

「明太子定食ひとつ下さい」

122 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 19:48:59 ID:n++GXoc7

「雑司ヶ谷」(1/2)


パリのひと喰いひとごろし
あの証言によれば
母親が欲しがった 美味なるものが
ぱっくり割れた石榴でも 解らぬ事も無い
つやめき ぬるく濡れた石粒が


木の段を登って 石榴の御守り如何です?
木漏れ日と言うには心もとない光が
黒い土に染み込んでいます


木の実にしちゃかたく 人にしちゃ柔らかい
両手 或は片手で割って
しっかりと喰う
   ああ美味し。
泣いてもどうせ済まぬなら泣こうか
   こんなぬくい水菓子。
   あれは欅だったか知ら。

123 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/05(火) 19:56:09 ID:n++GXoc7

(2/2)


あれは欅だったか
並木を過ぎた公園の泥が 足を汚したっけ
くるくると風車 刺さって廻って
虚ろな目を 騙し眩まし


虚ろな目を騙していたのは
   涙か知ら。
   血 か知ら。


描かれた顔 忘れておくれ

124 :青の羊 ◆pNGtbbWniA :2006/09/06(水) 02:09:23 ID:vUSObhd4

「花鳥風月動物鉱物老若男女其の他諸々」


風光明媚な美にはファシズムの毒が潜む
幾度となく繰り返された偶像破壊
ただの狂信では済ませられない 美学の逸脱と理念の反発

「この国が美しくあるには?」
全く意味がわからない

血塗られた 
しかしその為に血を流す事を免れた
我々の金科玉条は革められようとしている


125 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/06(水) 21:56:41 ID:IWTvAE8f


オシムが惜しむ羽生の宿


………………。

126 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/06(水) 22:11:05 ID:IWTvAE8f

「野焼きする男の」


野焼きする男の かたく細い腕の傍らに
似つかわしくない時計草 盛りとばかり
白髪に混じる灰 黒く たち昇る臭いは男にとって普段のもの
傍らの花の存在は知っている ただ あること だけ
愛でもせず 摘みもせず
手折りもせず 焼きもせず

煙 立つ
花 咲く

男はくしゃみをする


127 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/08(金) 12:05:32 ID:6tYq81eo

「あ〔ぃ〕ん葉」


相葉 良葉 初葉 鋭葉 老葉

灰葉 黄葉 喰葉 鶏葉 濃葉

彩葉 強葉 酸葉 星葉 添葉

胎葉 血葉 対葉 庭葉 問葉

無葉 新葉 縫葉 檸葉 野居葉

盃葉 火葉 不意葉 病葉 本意葉

舞葉 見葉 無意葉 迷葉 面意葉

刃葉 唯葉 酔葉

来葉 理意葉 涙葉 冷葉 漏意葉

穢葉 負葉 雲移葉

葉 葉  葉   葉

128 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 11:41:29 ID:lwaSjafD

「混合」


流転に逆らい 淵をこえ勢い良くはみ出した

こぼれていく ぱらぱら という 音を取る前に
滲んだ

時に 時の進行方向に逆流して溢れかえる
二つの流れが混ざり合って 膨張する


129 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 11:42:31 ID:lwaSjafD

「弱起が私のリズムで」



起が私のリズムで

のめりに力抜き 爽々と

起に劣る勝るでなく

れぞれのリズム

れでも弱起で 強拍に私の身 乗せて

れこそが弱起の意義

度への俊鋭なる響き


130 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 11:44:14 ID:lwaSjafD

「弱起が私のリズムで・そのニ」



 起が私のリズムで

 のめりに力抜き 爽々と

 起に劣る勝るでなく

 れぞれのリズム

 れでも弱起で 強拍に私の身 乗せて

 れこそが弱起の意義

 度への俊鋭なる響き



131 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 11:45:02 ID:lwaSjafD

「弱起が私のリズムで・その三」



 起が私のリズムで


 のめりに力抜き 爽々と


 起に劣る勝るでなく


 れぞれのリズム


 れでも弱起で 強拍に私の身 乗せて


 れこそが弱起の意義


 度への俊鋭なる響き



132 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 11:51:05 ID:lwaSjafD

「弱起が私のリズムで・その四」



起が私のリズムで
 前
 のめりに力抜き 爽々と
    強
    起に劣る勝るでなく
        そ
        れぞれのリズム
         そ
         れでも弱起で 強拍に私の身 乗せて
                   こ
                   れこそが弱起の意義
                     強 
                     度への俊鋭なる響き


133 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 14:33:59 ID:lwaSjafD

「掌握」


一本残ったれんげ草 畑のすみに
同じ速さで手を伸ばした あなたと私
寸分の狂いなく同じ速さで
きれい 欲しい って れんげ草
寸分 狂いない思いで

れんげはれんげ色 ふたりの重なった手と手の中で れんげ草
れんげ色の小さな花のひとつひとつ また 頼りない茎
握りしめた熱で くたくたになった
いいんだ くたくたになろうが
重なったら 取れないから
ずっと後で 柔らかく離した手の中で
細かな花が かわいそうなことになっていても
いいんだ


134 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 14:35:00 ID:lwaSjafD

「弱起が私のリズムで・その四」



起が私のリズムで
 前
 のめりに力抜き 爽々と
    強
    起に劣る勝るでなく
        そ
        れぞれのリズム
         そ
         れでも弱起で 強拍に私の身 乗せて
                      こ
                      れこそが弱起の意義
                         強 
                         度への俊鋭なる響き


135 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 14:38:27 ID:lwaSjafD

「星見会」


2008 2/17 18:00〜26:30
N県のA山にて
持ち物:夕食(アルコール可) 眼球 防寒具
参加費:無料
(※ただし星屑ひとつを会費として提供していただきます)
(※こども、学生、シルバー、その他割引あり 協会にお問い合わせ下さい)


連絡先は以下


136 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/11(月) 14:39:37 ID:lwaSjafD

「天の」


天上の橋 無色透明で架かるアーチ

少しの憧憬で 柔和な鳩を育て 飛ばし
また 土踏む足は温かい
蜘蛛は光る玉に似せ
届いても届かなくても 空は青い
すべての点が 碧空の中心 だから
皆の頭に降る 隙間縫った斜光

天の橋 も 透かして


137 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/14(木) 09:42:14 ID:ZkiYUdZa

「決して」


決して傷つけません と言われたので 余計警戒してしまいました
決して忘れません もうあの話はふらない事にしよう
決して遅れません 時計をより遅らせておく
決して手折りません 明日から有刺鉄線
決して何も食べません とにかく食わせます
決してエロい事考えません これは殺すしかないな
決して歌いません あんまり残酷なことしたくないんだけど

決して、決して、決して。


決して信じちゃいけません




138 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/14(木) 10:05:02 ID:ZkiYUdZa

「釣橋の」


片側に赤を塗る 片側に白を塗る
赤は血液めいて 白は灰色
つま先震えるつめたいつり橋 の 側面に 赤 白
塗りたい です
長大な釣橋を しごく普通の平筆と水彩絵の具とパレットで
ひらひらした上っ面を 塗り固めようと必死だ
赤とー、 青とー、 白とぉ、 黒と あとはー、茶、 と あとは、
赤色絵の具のチューブを底から押したら セルリアンブルー一面

やめろ!

ずっと昔に使った薄い黄緑が パレットに汚穢として付着している
さつき躑躅の植え込みの残り香 生温く

下が海ではない釣橋の揺動 空気に触れる 下に水流はない
側面に貼られた紙がたわんでたてる音は まったく洗練されていない
まったく洗練されてない まったく洗練されてないまったく
唱えるようにして 赤とセルリアンブルー 多すぎて
すぐに 筆は水分を無くし 紙は裏切り
かさついた 予定外のいろどりが 小さな汚点を刷いた
橋は揺れている


139 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 00:24:12 ID:G1iiaBNH

「錯綜」


全部散れば昂らない ので
散れ! 散らなければいい



140 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 00:37:32 ID:G1iiaBNH

「朝焼け」


朝が焼けた

焼け続けている
間に挟む川もなく みずどりの番が身を寄せ合う
草の根は竹の繊毛めいて地中で深くつながり
細めずに 目の当たりにできる苦痛と きらめき
いくらの燼余もなく 明ける が
今は今
朝が焼けている
低い大気との完全な隔絶か
呼ぶ 火か

朝 が あけた

141 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 01:56:32 ID:G1iiaBNH

「山峡」


駆けめぐるは水と風と肥
体は大気にさらされず 多くある樹木の内に
深底を流れる恩恵

追い過ぎるは水と風と足
かたい地を踏み ぬかるんだ地を踏み
えだみちのどこかを進む

山峡の終わり
山峡に終わりがあるとすれば それは山だ
いつしか紛れるうち 山頂は消える

142 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:05:46 ID:G1iiaBNH

「昼」


鶺鴒が囀ずるの 邪魔するやつはぶっころす
見間違いでせきれいじゃなくともころす
電線が揺れてんだただでさえ、電線が
目眩ましならぬ耳くらましって程 コロラトゥーラころころ
せきれい様の高揚と興奮を台無しにするなよ
隣の庭のキウイ投げてころすからね

網戸あけるな
電柱のぼるな
凧上げするな
羽をさわるな
声をたてるな息するな

頼むよ 本気だからね

143 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:08:22 ID:G1iiaBNH
ひとりで朝まで即興大会たのしいなったらたのしいな♪

144 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:11:21 ID:G1iiaBNH

「強起があなたのリズムで」


強起があなたのリズムで。
整然とかけられ並べられた重心を。
ふとらせたり尖らせたりしている。
テンポは揺らしません。


145 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:18:27 ID:G1iiaBNH

「夜」


古い 網目状の白天井が
こぼれ落ちてきそうだ
目の充血は 女の乳房と色ちがい
薄笑いが心地いいか


蛍光灯は傘の汚れで 白々しくない光

真空管割ろうか きっぱりと白煙がのぼるよ

ぱあん   粉々

146 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:26:20 ID:G1iiaBNH

「日なたの草に寄せ」


草いきれしか出すものが ほぼ ない
それでいい それが草の日なた
一歩ごとに しょうりょうばったでも跳ねるといい
水脈だらけの葉の表面があたたかく乾いている
花は散らばりすぎて
逆に混じって見え
とび終えたばかりのてんとう虫
片羽が出ている

147 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:33:26 ID:G1iiaBNH

「あかい」


巨大なあかい庭石にのぼり 座って
大空を見る
石肌に白い筋幾筋も流れ 靴を脱がせた
こうして出来ても まだ叫べない
不甲斐ない 甲斐
目を閉じると瞼の裏にうんざり
日光

148 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:37:54 ID:G1iiaBNH

「舌の根の渇かぬうちに」


舌の根の渇かぬうちになどと言わせたいがために
あなたはキスしまくったんだろ
私のせいにするために
あんなにいじ汚くしたんだろ
舌の根まで
嗚咽を助けないのは あなたがあなたのため
だったんだろ



149 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:48:41 ID:G1iiaBNH

「かみきりむし」


去っていった
立派な空洞を拵えて めっきり姿を見せなくなった

きっと去っていった
紅葉はもう 申し訳程度にしか葉も色も見せない
変わりにかみきりむし お前がいるでもない
食い潰した後で 灰色がかっている紅葉の樹皮
愛でに来い

150 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 02:51:28 ID:G1iiaBNH

「行商」


大粒なんです と 言って
雨を売っている



151 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 04:24:33 ID:G1iiaBNH

「夜の車」


夜の車 真っ暗
ラッシュはない 入る暗闇
皆元気でね 寝てないからナチュラル・ハイ
行くぜ西の方角 空気の中に点滅信号

ゴー! ゴーゴー!

152 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 04:59:37 ID:G1iiaBNH

「東から明ける」


東から明ける
ごく薄い紺を刷いた空
本日からの雲と 昨日からの星月が混在する
灰色の筋雲が追い立てる 星々を小さくしていく
輝光の剥落 または薄紺の浸食
迫る
西に逃げよう
灰がかった雲は朝焼けに溶けはじめ
灰紫になりかけている


153 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 05:12:32 ID:G1iiaBNH

「美しい、うれい無く」


薄暗く
美しい夜明け
うれい無く
薄明るい
海も山も似たような色味
唸る外気
うっとりと瞼に
浮かぶ舟を見る


154 :ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/09/16(土) 05:13:38 ID:dkbBQ+Tl
眠ると死ぬような気がする
そう言って太陽は
駆け上がっていった

155 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/16(土) 05:24:40 ID:G1iiaBNH

「天頂」


まだ太陽は窺っている
ばればれだ
こんなに赤く橙にピンクに染めて

正午の 天頂の温度はどうした


156 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/17(日) 11:43:55 ID:daXxIMnb

駝鳥風穴盗掘好物蒟蒻何用ソナタ泥々

157 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/17(日) 12:11:18 ID:daXxIMnb

「SONATE/泥々」


・とにかく泥々している
・泥々しているがゆえに形式がない
・形式がないくせに「ソナタ」などと名乗っている

158 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/17(日) 12:22:47 ID:daXxIMnb
そなたはリストのソナタのリストを作った



…………

159 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/17(日) 22:53:51 ID:daXxIMnb

「白鍵と黒鍵のあいだで手がもつれて」(1/2)


白鍵と黒鍵のあいだで手がもつれて
指が抜けなくなっちまった

Fis―Gis 狭間のGに薬指
Gis―Ais 狭間のAに人差し指
まず左手

Ges―As 狭間のGに人差し指
As―B 狭間のAに薬指
つぎ右手

間抜けな身体を中心に これまた間抜けなシンメトリー
指四本 ぴいんと悲しく弓描き 震えている 震えている


160 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/17(日) 22:59:59 ID:daXxIMnb

(2/2)


ああ どうしよう
美人な、市長の娘ピアノ教師に言われた
美人な女子大生ピアノ教師に言われた
美人な、教育長の娘ピアノ教師に言われた
美人なミスコン優勝ピアノ教師に言われた
美人なプロピアニスト兼ピアノ教師に言われた

手を卵形にしなさい

守られてない 嫌われちゃうわ
鍵盤のせいにしたら 泣いちゃうわ
ぐるぐるしてたら余計に抜けない

白鍵と黒鍵のあいだで手がもつれて
指が抜けなくなっちまった

161 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/18(月) 17:31:33 ID:jZB7/c0r

「秋」


築山の後ろから月出たよ



                      ひょい


狐がないている
         こん

162 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/20(水) 17:40:22 ID:e88Fw9Kd

「研ぎ澄まされた鉄塔の奥深く」(1/2)


研ぎ澄まされた鉄塔の奥深く
ざらざらした土の中で感電しそうだ
深奥 さらに黒々と湿り

揺れ光る電線は彼方のものだ 空は薄緑
尖れた先端は研がれて見えない
塔の右足で左足が消える 待つ間なく飛び立つ影は鳥類
仰げば

163 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/20(水) 17:48:37 ID:e88Fw9Kd

(2/2)


架かっている 絶え間なく
痺れて倒れる
わけもなく
仰げば

空は薄緑
快晴でいて霞んだ風な上空
何かをしきりに反射させている 上空 先
細く逆らって 衝風
仰げば

空は薄緑

164 :カコ ◆kaco/250tg :2006/09/21(木) 00:57:25 ID:NorTSONQ
ハジメマシテ、お邪魔しますネ┏o ペコッ
詩を置いていけたら良いのですが、どうも最近ダメダメでした(苦笑)
感想など、書きつらねても良いでしょか?

>>129-132「弱起が私のリズムで」
これ好きどすー☆「アウフタクト」だったら全然違ってたでしょうね。。
しかも、このお題で どう書くかなんてチョット想像しがたかったですし(笑)
強拍なども上手くつかっていらっしゃるなーと、、、感心感心(^^)

弱起、強拍(※裏拍←私好み)etc...もう殆ど理論など
忘れかけていたので新鮮でしたしナンダカ嬉しかったです♪

また寄らせてもらいますネん☆
(最近私は、メッキリ弱気)

165 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/21(木) 16:05:03 ID:mEYfsxBq
>>164 カコさん
どうもありがとうございます、おいでませー。

お題スレでのcレールさんの素敵な出題
「弱起が私のリズムで」がなくては
>>129-132および>>144「強起があなたのリズムで」は書けませんでした。

カコさんは裏拍が好きなのかあ。いえ、私も好きですがー。

166 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/22(金) 16:47:28 ID:1Zez0j3n

「Auftakt」


―その幕開け  Auftakt
裏側から軽々飛ばせばいい
―体から滲み行く音  Auftreten
指先 口先 振動は弾む
―指先 口先からの感情  Aufwallungen
眩む 膨張と漲溢
―重なり合う響き  aufschiessen
共鳴は新たな音を呼び 飛び過ぎる


167 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/26(火) 17:39:56 ID:+5uasq2n

■雑記
蛍光灯について


キッチンの細くて短い蛍光灯が切れた。白い。
これを割るとどうなるか知っている。白煙をあげて弾ける。それは、ぱぁんと。
真空管は素晴らしい。
さて、知っているので私は、これを割りたくて割りたくて仕方がない。
からからと軽い質量。これが粉々に散る爽快。綺麗だし。
問題は山積みだ。まずどこで割るか。
部屋じゃもちろん駄目だし、ベランダでも、「何事か!」といった感じだ。
かと言って、人目につかないどこかまで、足をのばして割る程の事かどうか。

168 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/26(火) 18:51:10 ID:+5uasq2n
同時に、いい年をした女が蛍光灯を割る事自体への疑問も沸き出でる。
蛍光灯を割るという事は、蛍光灯を地面に叩き付けるという意味だ。もちろん。
子供ならばともかく、気でも違ったかと思われる可能性が高い。
処理の問題もある。事後処理。
乾燥した落ち葉を手で揉みほぐしたような破片を、放置するわけにはいかない。
しかし事前に箒と塵取りを用意し、葱よろしく蛍光灯を装備し、
ナップサックにお弁当、絆創膏にハンカチはながみ代えの洋服、

169 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/26(火) 18:53:12 ID:+5uasq2n

の、重装備で出かけるのも滑稽なものであるし。
そんなこんなで、幼少以来一度も、蛍光灯を割った事がない。
もったいない。
時間と体と点かなくなった蛍光灯が。

170 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/26(火) 22:08:26 ID:+5uasq2n

「五時間くらい」


色白お肉を舐めたい五時間くらい舐めてたい
しかし、肉屋までの道のりは少なくとも
箱根山七個分はあって 遠い
あげく品切れだったら
てことで ワンゲルサークルに入るのを何年も迷ってる


171 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/27(水) 21:17:09 ID:rRdFyTjm

「上を向いた」


白い首を上げて
どこを見るともなく
少女 青い無花果の微かな甘味を夢想するか
つたう雨露には苦味ばかり 降る降る
靴の中 爪先で底を蹴り蹴り
そのまま歩かない
無花果は 葉ばかりが乾いて鳴る
風ばかり感じる事になる



172 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/28(木) 21:01:57 ID:L5KyOHdc
〔メモ〕


創作であるが、リアルであることを感じた。
かたい杯が必要だが、ダイヤモンドにはしない。
ダイヤモンド以外で、かたく、高価な物質、アメジストの杯。
ダイヤモンドではかたすぎて加工が困難だ。



173 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/28(木) 21:15:54 ID:L5KyOHdc

「足」


川面を滑ろうとすれば 川面に翻弄される
安全なのは 土踏まずくらいなものだ


土手から指を加えている
爪先が壊死するまで


174 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/28(木) 22:17:56 ID:L5KyOHdc

「山を突き破ってく」


山を突き破ってく
軍用機
気体の振動がやけに耳に鳴る
膨張する暖かさ
青い山脈、雪割り桜。

すぐに
眼前の機体
焼けない
死角 去る



175 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/28(木) 23:15:30 ID:L5KyOHdc

「自戒」


花ばっかり見てんじゃあないよ
果汁花汁で転べ

はは、
水浸しだ


176 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/28(木) 23:20:22 ID:L5KyOHdc

「芙蓉」


芙蓉ひとひら翳して 眼前を探る
拡散する陽光を出来るだけ集めて 探る
わざわざの所業
わざわざのふらつき

血脈より清い筋が邪魔と
奥ゆかしい花粉の付着を間違いと

芙蓉柔らか柔らか芙蓉
芙蓉さま



177 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/29(金) 20:07:46 ID:U8Wg+bt2

「下流へ」


下流へ下流へ 疲れるまで歩む
秋の始まりは 草臥れた緑が殆んどで
視界を遮るフェンス ガラス質の草

土手の下方に何かいる
白い 鷺かね

っだ、カップルか。
歩み進む 腐った苗代苺の赤黒さ
歩み進めば
カップルじゃない ビニールシートをわざわざ敷いて 女子高生ふたり
お菓子食ってら。
西日をハンドタオルで遮りながら

下流へ 平らになりそうな足
暮れ行くがあたたかく
頬の色に似た雲の上。

178 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/30(土) 21:30:45 ID:t4bEYtjq

「大瑠璃の水田」


妙にでかい大瑠璃に 白い瀟洒な細工を施した鳥が
飛び立った
飛翔から 水田があらわになる
私たちが大瑠璃に目を奪われた瞬間
水路に子供が 流れていった
清き氾濫
男たちが追う

子供は黒い髪の毛の残像だけ残し
見つからなかった

今となっては あざといばかりの白い模様に
溜め息
畔が揺れる



179 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/09/30(土) 21:59:18 ID:t4bEYtjq

「遠くの音」


毀れないで響く 遠くの音
ざらざらしたブロックのコンクリートに三人

対岸のざらざらしたコンクリートから 聴くには
崩れず響く 遠くの音

汚れた一級河川に 魚棲む
白い魚影
夏草が伸び切ったのち 枯れることも叶わず

間で翅をこする虫 目の前で
遠くの音ばかりが 奥深き耳に


散積していく 反響のあるうち



180 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/03(火) 10:22:40 ID:5tMr8vMa
[超雑記]


今朝私は何も体に入れないまま駅まで走っていた。
すると前方からドリブルしながらサッカー少年が駆けてきた。
キャプ翼かよ、という思いでいっぱいになった。
中学生っぽい制服姿だ。
この子は朝からたっぷりご飯と焼きじゃけと卵と野菜と
小さかったので牛乳とおじゃこを摂取してきてんだろな、と思った。

その後、履修しようと思っていた授業が取れない事に気づき、
走る意味無かったなぁ、などと、ミスドでポンデリングとコーヒーを摂取した。

181 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/03(火) 11:26:45 ID:5tMr8vMa

「まだ の 赤」


惰性ばかりで成長した夏の花が重みで臥せっている

かさつく 草地
かさつく草地は未だに
かさつく広葉樹は未だに
褪色のきざしを見せないので

色づかず の 零落
赤は惰性の花と彼岸花に
まだ の 赤を

震える力もなく 縮んだままの 秋草
香らない



182 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/06(金) 16:09:11 ID:sNIMhnnv

「指と残滓」


頬を黒くして鉱脈を探す
軟弱な鉱石に顔を寄せる
握り締めて脆く崩壊する
爪に入り込んだ残光をいとおしむ
地中への未練と愛執のために



183 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/06(金) 20:31:40 ID:sNIMhnnv

[超雑記]


なんか太田総理がなんたら、って番組を見ているんだ。
爆笑問題が好きなのでたまにはこの番組を見る。
討論自体はどうでもいいんだけれど、
割りと真剣に、熱っぽく、太田に異論を唱えている国会議員が
普通に自然に「太田総理がおっしゃりたいのは」とか言ってて
偉いなー、アホだなー、面白いなー、滑稽だなー、と 思いました。

爆笑問題のコントDVDや変なCM集や、爆チュー問題のDVDが見たいな。


184 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/10(火) 11:58:06 ID:tLqAySHm

「紋黄の逆襲」(1/2)


傾斜のある坂を
あまりにも音たてて皆が登るので
銀杏は落ちまくるし 枝は鳴るし
花粉はこぼれるし 踵は磨り減るしで
坂の脇の生物は腹を立ててた

が ヒールのガツガツした振動に耐えかねて
やる気さえなくしていた

立ち上がったのは紋黄蝶だ
ひらひらして 正確には立ち上がる必要だってないものだから
取り澄ましている
こういうことは発光体のお役目

185 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/10(火) 12:04:10 ID:tLqAySHm
(2/2)


傲慢な足もとから ふたつの光
交錯しながら上昇していく
坂を蹂躙していた者たちは 目眩ましにあう
一匹か それとも二匹か
どうでもいい疑問にとらわれて

消えかける紋黄蝶は足たちをぴたり と 止めた




186 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/11(水) 21:37:28 ID:APXnuJoD

「歩く」


柿の実を頭から浴びてる鳥
ひよどりは さようなら
短い脚が動いてしまうので
さようなら したくないけれど

通っていく道
あんなに遠く見えていた土手は 近いね
こんなに軽々と つま先ついた

うろうろと 腰掛けもせず
秋の褪色を待てば
あざ笑う 鶺鴒の尾上下

爪をいじれば へこんでいる


187 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/11(水) 21:52:16 ID:APXnuJoD
ざっき


どうして私はこう、間抜けなんだろう
愚かで間抜けで其の他諸々。

間抜けじゃないニンゲンになりたいです。

188 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/11(水) 21:59:56 ID:APXnuJoD

「松脂」


いつまでもかいでいると
ぼやけてくるけれど それでも
高貴なような そうでもないような
半透明の塊を吸い込む

松も その実も 記憶から吹っ飛んで
琥珀ばかりが浮遊する

蜜めいた姿と 凛とした朝っぱらが同居する
握り締めて眠る と いう
夢を見る


189 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/14(土) 21:27:27 ID:/nG47utg

「結局洗う」


結局洗う

混ざれた気になって 裸足で歩いた
遠回りせず 土踏まず以外で草を踏んでも

夕日射して
頼りない足は靴を履いて
つまらない白い風呂場で

結局洗う

190 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/14(土) 21:38:52 ID:/nG47utg

「夕方の海に」


靴脱ぐ タイツ脱ぐ ロングスカートを捲る
どれだけ細かい粒子だろう
砂浜を感じるには 粗雑な足の裏

気が大きくなって
どんどん海を進む
予定外にふとももまで濡らした海水
どうせ乾くね 楽しいね 寒いね
寒さと海水の蒸発で つるつるの足を触る

淡い陽が沈んだら
ばかでかい月が出てきたので もう少しいる
脚の内の砂を気にしながら



191 : ◆bTlwJHybFA :2006/10/15(日) 02:07:56 ID:C2mqyKgZ
ふむ

192 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/15(日) 08:54:02 ID:0t6pVCgR

「ふむ」


ふむ 踏む
踏み行けば同化出来そうな気がして
よく知らない緑に小さな白の草花や 芝を踏む

はは、あいつ いい年して同化したいってなんなの

祈ってやりましょう
愚鈍な頭皮にのために 今から礼拝をとり行います

どうせなら私の好きな讃美歌にしてください
この時季は踏める草花も少ないのよね

ふむふむ踏む踏む


193 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/16(月) 22:20:52 ID:MKno6UmV

「私は見た」

私は見た
乾燥した秋晴れの中
露草が正午に焼かれるのを

私は見た
削れた崖に這う根を
屋根の上のセイタカアワダチソウを

散った 木犀の枝に 風を



194 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/21(土) 19:36:42 ID:9fvuAr5j
和牛食いたわわあぁぁああい

195 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/21(土) 19:44:23 ID:9fvuAr5j

「葉」


凛冷な葉脈を駆ける
ヒト科のように鈍感な耳でなければ
激流を見る

生命を詰めた表面は
受け入れたり弾いたりして 循環を宿す

碧空に向かうという
大それた意思を持たなくても
立ち昇って行く

196 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/22(日) 00:34:29 ID:cjXDMbJ6

「夏と秋と冬と 公孫樹」(1/2)


実の落ち切った公孫樹
軟弱なコンクリートの地面に 潰れたぎんなんが入り込んでいる

未だ 青々と
ざわめく

落下した葉だけがぎんなんに侵されたように
黄色となり

このまま冬を迎えるかもしれないという
青いざわめきへの不安
このまま冬を迎えるはずはないけれど

幹は 翳り埋もれて

197 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/22(日) 00:40:49 ID:cjXDMbJ6

(2/2)


抜け落ちろ
氷粒を背負い 冬が迫る
冬は銀に輝き 大気は止まる

冴えた輝光と静止を邪魔しないように
青みを捨て 黄を落とし
コンクリートに染みろ

あと もう少し



198 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/22(日) 00:49:47 ID:cjXDMbJ6

「ある 木陰で」


木陰に 守られている
そういう気分で頭をあげれば
落葉樹の悲しさ
交差する枝と枝の隙から 風と光

眉間を寄せても
今日を選んだのは自身だ

よく見れば紫の
新芽が出ている
光も風も
乱し、冷やすばかり


覆う紫が反射して頬に
不健康な赤みを映した



199 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/22(日) 01:01:35 ID:cjXDMbJ6

「どうでもいいんです」


柔らかな花弁と言うやつを頭ででかくして
包まれての安眠でもよし
裸足で歩いてうばらを踏み抜いてもよし
見向きもしないでも、よし

どうでもいいんです

眠れたついでに芬芳に酔えりゃ
傷ついた皮膚が強くなりゃ
素通りの時間を無駄にしなけりゃ

それでいいんです、あなた



200 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/22(日) 01:06:58 ID:cjXDMbJ6

「星」


二百の星たちが一斉に此方を見て言った

星群ではない!

二百の星が一斉にこちらを見て口々に言った

と 直していく


201 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/27(金) 21:23:11 ID:iFBP7gsI

「秋の」


秋薔薇の魅力は
寒暖の差によって凝縮された色にあると
教育テレビが言っていた

秋の赤薔薇
目にすれば色濃く
春薔薇の色を忘れてしまった
ので
教育テレビの言っていたことを確かめられなかった


濃色を手に取れば 冷たい



202 :詩板最高顧問斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/27(金) 21:36:31 ID:Bmy2mFq8
      ∧ ∧  
 〜' ― (,, ゚∀゚)<♪
   し― し-J  


203 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/27(金) 21:48:02 ID:iFBP7gsI

「♪  (八分音符に悶える)」


黒き珠に 細き糸
しなやかな弧を描いての符鉤

ああああもう、なんて美しいの
ああああもう、触りたいのに紙の上
ざらざらと指は弾かれる

狂おしい想いで煩悶してたら
曲が終わってた
怒らえた



204 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/27(金) 22:08:41 ID:Bmy2mFq8
「出会い」
星の王子様みたく一輪の薔薇を愛でた様に
僕は心動かされたくて
大切何かを求めて
そんな気持ちわかるでしょ

そんな折に
ふと心の隙間に何か入って
君と出会って一本の薔薇
空が何処までも青いです
そこにポカンと咲いた
一輪の真っ赤な薔薇

205 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/27(金) 22:19:58 ID:iFBP7gsI

「ウワバミさん」

ウワバミが呑んだのが酒でもゾウでも
ま いいんでないかしらん?
遊びましょ
しっぽ可愛いですね
ウワバミさん


206 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/27(金) 22:29:27 ID:Bmy2mFq8
      ∧ ∧  
 〜' ― (,, ゚∀゚)<実は帽子だったんですと逆説を立ててみる。
   し― し-J   お気に入りの尻尾を褒めらて上機嫌にもなります♪


207 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/27(金) 22:33:37 ID:iFBP7gsI
人間は、尻尾が消える前に有効利用しとけば良かったのになー
動物の尻尾って基本的に愛らしい気がするし
結構便利そうだし

今じゃ、尾てい骨打って痛い、とか、そんなもんだし・・・


208 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/27(金) 22:41:38 ID:Bmy2mFq8
「尻尾」
毛のない尻尾は

てりゅんとして生々しくて

気色悪いので要らないと思った

209 :カナヘビ大好き宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/27(金) 22:50:52 ID:iFBP7gsI

「とかげのしっぽ」

とかげのしっぽ
すばしこいけどさわりたい
へびのしっぽ
きけんじゃないならさわりたい

とかげはきれないようにちゅうい
へびはちっそくしにちゅうい


210 : ◆UQRl.WeFEk :2006/10/28(土) 00:01:42 ID:XialR4ke
発見した。女性に気をつかってあえて名なしで書く。

「トカゲの捕まえ方入門」

トカゲはカナヘビと違ってとても警戒心が高く
動きもカナヘビより素早いので捕まえるのは難しい
しかし何事にもコツというものがあります
まず後ろから、つまり尻尾の方向から狙うのは無理と心得ましょう
頭から、つまり正面からパッとつかみます
噛まれる心配はないので思い切ってパッ、です
次にどのようにして正面に回るかが問題となります
これはトカゲの習性を利用します
必ず壁などの隅に向かって逃げる習性を頭に入れてください
この方法は広い野原などでは無理ですが
庭や道路などでトカゲと出くわした場合には使えます
隅に追いやりながらトカゲの正面に回るわけですが
ただ追いかけてはスピードで人間は負けます
実は追わずとも勝手にトカゲは隅っこに逃げるわけですから
逆に隅の方から接近して広い方に追い詰めるような追い方をすれば良いのです
どこかで必ず「あっ、こっちは広いから危ない」などとトカゲは考えて戻ってきます
そのUターンの瞬間を逃さず捕まえるわけです
赤ちゃんのように這い這いする姿勢を取って一連の動作を習得してください
膝とか手は汚れますがトカゲに触る快感を考えればそんなものは犠牲にすべきです
次回はアオダイショウの捕まえ方についてお話いたしましょう

211 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/28(土) 00:34:52 ID:wH2lStS/
>>210
発見された。
別に堂々と まんこ将軍と名乗って構いませんよ、ええ
私も「千匹屋の娘」とか名乗ろうかしらん、というのは嘘です。
思い付いたのでつい。さすがにやりません。

だいたいにおいて、植木鉢かどっかに逃げ込まれて、
植木鉢に手をぶつけるなどしていたので、是非利用します。

アオダイショウ最近見ないなー。
蛇臭い奴。それがアオダイショウ。

212 : ◆UQRl.WeFEk :2006/10/28(土) 01:00:58 ID:XialR4ke
>>211
ご無沙汰しててすまんねぇ宮坂純一郎元総理。
では講義の続きを書くとしよう。

「アオダイショウの捕まえ方入門」

まずアオダイショウという蛇は日本最長であるということをおさらいしておこう
とにかく長い 3メートルなんてざらである
この長さに怯えては負けである はっきり言って勇気さえあればテクニックは必要ない
その勇気の持てない人のために教えるが、この蛇は臆病である
だからすぐ逃げるところは先ほどのトカゲと同様なのだが
あまりにも長いので素早く逃げても尻尾が隠れるまで時間がかかる
だから初心者の方はまず尻尾をつかむことである
当然蛇は暴れます くねくねしながら暴れます にょろにょろしながら暴れます
しかし尻尾をつかんだまま距離さえ取っていれば噛まれることは御座いません
もうひとつ耳よりな情報 アオダイショウに毒はない
だから万一噛まれても血が出るだけです たいして痛くありません
経験者が言ってるので間違いなしです 歯型がニ三日残ってむしろ勲章です
尻尾をつかんでからくねくねしてる蛇の首をサッ、と押さえられたら完璧です
途端におとなしくなります そういうところが臆病でかわいいです
私のような上級者になりますといきなり前方から首根っこを握ります
かわされてもすぐに二の矢を放てるように両手で挑むのがコツです
つまり右手でパッと首を狙いながらもすぐに左手を繰り出せるように準備しておく
半身で片手だけで及び腰の方がよくいますが、それだとかわされた時に慌てます
蛇の頭部に正対して右手をサッと出すと同時に左手も添える感じです
野球でフライを取るときにグローブをつけてない方の手も添えるという基本と同じです
次回はオニヤンマの捕まえ方についてお話いたしましょう

213 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/28(土) 17:47:53 ID:Y85sTUTD
      ∧ ∧  
 〜' ― (,, ゚∀゚)<まんこ見せろ将軍が名無しになってる♪
   し― し-J  


214 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/28(土) 22:29:49 ID:wH2lStS/
>>212
蛇、捕まえたことないです。捕まえたいです。
でも最近見ません……。アオダイショウ。
やはり、蛇を捕まえる時のキモは首根っこを捕まえることにありそうだね。
これなら毒蛇でも問題ないし。

オニヤンマは未知の領域です。楽しみに待っとります。

215 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/28(土) 23:14:57 ID:wH2lStS/

「夜に」


月が色味をなくし
白々と貼り付く
冷えてやわらぐ野の草は
幸福への兆し



216 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/29(日) 13:49:32 ID:nGKTcC5v

「君はいつも死体だった」


君はいつも死体だった
側溝の蓋の上で腹を見せる
有毒だろうが無毒だろうがこんな
この際関係なかったみたいに

なんて臭いだ

鈍銀のホイールに 鱗ひとかけらでも遺して来たか

遺して来なかったか
勿体無くって

君はいつも死体だった


217 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/29(日) 18:18:54 ID:nGKTcC5v

「落葉樹が」


落葉樹が 色を落とし葉を落とす前の
ぼやけた緊張と明度の高い弛緩
下方にて 祈る
青みばかりのまま落ちぬように

冬を通過する 乾いた幹に
置いていく

搾取でなく
またのめぐりに託し 一時の老い

下方にて祈る
青みばかりのまま 落ちぬように

218 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/29(日) 19:49:29 ID:nGKTcC5v

「木陰」


冬がちらつく あの木の下にいると
錯覚する

厳しい日差しを 我が為の木漏れ日と
守られる はずもなく
守られる 欲求も無かったが。

梢が 嗄れた声を発しているのかもしれない
が 声から
梢に守られると 錯覚する



219 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/29(日) 21:15:49 ID:nGKTcC5v

鍋って美味いな
瀬戸物なのにな

220 :ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2006/10/30(月) 13:29:55 ID:JcQMV5DX
「おおぅ!」

気がついたら「トリック」の今までのシリーズ
全部最終回だけみのがしていた

つまり黒門島のエピソードだけがごっそり抜け落ちた形なわけで
こってりそれらを楽しめるのは
全くもって幸運だ

しかし惜しいのは
第一シリーズの最終回だけ
まだ観ていないということだ

最初から分かってたけどな



上田!

221 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/30(月) 18:51:58 ID:MIbSrTGr

「お見通しだ!」


お見通しだ!

と 思えることの少ない
と 啖呵切ることはまずない
そんな私に

服の中身がお見通しな眼鏡を下さい



222 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/30(月) 19:03:30 ID:MIbSrTGr

とはいえ、やっぱり全裸より半裸だよな

223 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/30(月) 19:20:53 ID:MIbSrTGr

「空」


白い稲穂に
平行な天の
平らな、むらなき天の
青さ



224 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/30(月) 20:59:21 ID:ULmfG8sG
「曼珠沙華」

迸る焔の如く 
晴天も好し
雨天も好し
人間の様な
魂の様な


225 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/30(月) 21:12:46 ID:MIbSrTGr

「曼珠沙華」

人間の様な 魂の様な
熱き花 落ち
地に出づる 深き緑
深き緑の葉
土に沿い 賢き知を湛える


226 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/30(月) 21:34:58 ID:ULmfG8sG
「曼珠沙華」

果てに燻り火の如く
なる情景でも在らば
一律の唱導
湛える為れば
地より立ち地に帰る
美しさ

227 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/30(月) 21:46:30 ID:MIbSrTGr

「曼珠沙華」


彼岸の淵に寄り集まり
赤い蕊をはね上げる
球根に命を溜めて
吹く風と分離して 盛る
燃える


228 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/30(月) 21:54:05 ID:ULmfG8sG
「曼珠沙華」

彼岸の呼称にて語られれば
それは一抹
風の立つ節に
跳ね上がる
燃えるよりも燃ゆる
艶やかな灼炎


229 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/30(月) 21:59:56 ID:MIbSrTGr

「曼珠沙華」

準備をしている

地中で火種を育てている
かたい葉が流動を蓄えている
咲く 準備を

準備を

否、蓄える 葉の時季も
緑葉枯れた夏も
花終わり垂れ下がる頃も
等価であると
植物としての循環を見せる
準備をしている



230 :◆rui6Y/0sss :2006/10/30(月) 22:13:42 ID:9pK8ThIc
「曼殊沙華」

終わりほとり
花は咲いてた
柔らかな髪が
結われ揺られ
カミソリの刃
に静か伝う色
真っ白に沈む
赤色帽子見て
還る人とかと
思い違ったり

231 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/10/30(月) 22:19:35 ID:ULmfG8sG
「曼珠沙華」

しなやかに伸び凛とした茎
その全てが打ちあがる事に向けているようで
赤 緑 茶
全てが打ちあがる事に向けているようで
冬を経て
春を経て
夏を経て
また会いましょう
また凛と

232 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/30(月) 22:37:35 ID:MIbSrTGr

「曼珠沙華」


上は大火事
下は大水



233 :名前はいらない:2006/10/30(月) 23:32:32 ID:67VmA4nM
「曼珠沙華」

私は戦争しに来たのではない
これでも私は10万の兵を従え100万の民の希望を背負うもの
私は戦争しに来たのではない
私にその得体の知れないナニカを譲ってくれはしないか
私の願い、聞いてはくれぬか

悪いようにはせぬ

例えば貴方の地位

例えばそのナニカを人として扱うこと

234 :名前はいらない:2006/10/30(月) 23:51:47 ID:3wlsPCf/
「曼寿沙華」

死人の目印
牡丹餅の目印
再会の合図
ご馳走の合図
彼らは毒をもつ
春秋変わらず咲くために

235 :名前はいらない:2006/10/30(月) 23:56:14 ID:+oxh5BTo
「曼珠沙華」

だるまさんが転んだ
だるまさんが口論だ

命綱のないバンジージャンプ
強要するのは我が父か

雁字搦めの愛情
強要するのは我が母か

沙羅双樹
沙羅双樹

いつだって遠くに見える幻

現実逃避

236 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/10/31(火) 00:14:56 ID:kVYuDssB

「曼珠沙華」


降りてきた朝露
立ち昇らせ燃える昼
降りてきた夜露
抱いて眠る夜



237 :猛禽(酔):2006/10/31(火) 00:49:14 ID:AXLD+MTa
「曼珠沙華」

心がちぎられるような赤ねと
おかあさんがつぶやいた
曼珠沙華
曼珠沙華
寂しく生きる心を折るように

曼珠沙華
曼珠沙華
忘れないでくれというように

ごめんね、わたしはあなたの娘でしかないから
妻をおいていった夫の気持ちはたぶん
わからないの

それでもおとうさん
来年も再来年もそのまた次の年も
いつかこの庭が消えるまで、咲いて

曼珠沙華
曼珠沙華
もう4年になるのに
おかあさんがこっそりあっちむいて
涙ふいてる

238 :名前はいらない:2006/10/31(火) 01:09:14 ID:/5//ODG1
「曼寿沙華」

砕け散る道しるべ
傷口をなぞり
心の臓に寄せ白映える
涙を誘い幻華

239 :名前はいらない:2006/10/31(火) 01:23:38 ID:/5//ODG1
「曼珠沙華」

濃霧に浮かぶ警告色
触れれば切り裂き
眺めれば焼きつく
濃霧に抱かれる朝

240 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/11/01(水) 20:44:39 ID:ftiM8eyw
[赤いサルビア]

赤いサルビアを貰ったので
赤いサルビアを送った
時として雄弁な無言

241 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/01(水) 21:08:08 ID:cncP71hA

「白いサルビアの肌の女」


今日は
と 言って空笑
続きはないし 相手もない
髪と睫毛が湿る
誰とも視線を合わせないから

視線を合わせてくれない彼女を悲しく思って
白いサルビアを吸った
霧雨のサルビアの蜜は薄められ
甘味は見い出せない
引き抜いた花を捨てると
水滴に濡れていく



242 :ヽ(=゚ω゚)ノ 類 ◆rui6Y/0sss :2006/11/01(水) 21:26:49 ID:U1y3GGD6
「紫のサルビア」

時に高潔にして
ふと仕草は影に沈む

其はある種の空想を抱かせ
揺れ動く身体に
またある種の妄想を抱かせ

ふと自らを忘れる感覚は
時に恍惚にかわる

243 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/01(水) 21:27:49 ID:cncP71hA
甘い花

つつじ
サルビア
あかつめくさ


あとはー…

244 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/02(木) 13:51:05 ID:WVwYqZwx
このスレには鉱物が少ないな……

245 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/04(土) 01:30:47 ID:Zt2+UC21
「曼寿沙華」

見えたよあの娘の「曼珠沙華!」←石川さんの雄叫び。
オゾンのダンス!てってけてーてーてってけ
オゾンのダンス!てってけてーてーてってけ
オゾーンのマイアヒ!のまのまいぇい のまのまのまいぇい
山口百恵の「曼珠沙華!」←再び石川さんの雄叫び。


246 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/04(土) 01:34:47 ID:Zt2+UC21
「ミネラル」

るるるーみねらるー歌をーうたおうー
るるるーみねらるー声をー高らかにー
らるー(そうだよー)
らるー(そうだねー)
ウィルスはー鉱物と生物のー中間ですー


247 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/04(土) 20:41:33 ID:sQtx8s8g
>>246
>鉱物と生物の中間

まじすか!
と 思って、鉱物と生物の定義自体を分かっていないことに気付きました。

あーあ。

248 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/04(土) 20:54:32 ID:sQtx8s8g

「柿」


込めた握力に耐え得る固さでも
仲秋の配色
テーブルに置かれた表皮に反射するのは 蛍光灯

どこの、緻密な枝と幹から離れて来たか

証明するために 早く刃を入れなければ
証明しなければ 果実も緻密であることを

柔らかく濁り 幹の皮ばかり真似た繊維と
少しの傷で割れる種子で
何も見えなくなる




249 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/04(土) 21:07:10 ID:sQtx8s8g

「コスモス・コスモポリタン」


根 張っちゃう
荒野 でも咲いちゃう
君たち皆同胞で
手 繋ぎまくって
コスモス・コスモポリタン
コスモス・コスモポリタン

発色 しちゃう
雑草 でも売っちゃう
散開する葉のように
群生する立ち居のように
コスモス・コスモポリタン
コスモス・コスモポリタン

一方向に薙がれようが ばらばらに薙がれようが
風まかせでも繋がるコスモス

コスモス・コスモポリタン
コスモス・コスモポリタン


250 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/04(土) 21:17:18 ID:sQtx8s8g

「目を盗む」


風が速い

秋草が急角度で倒れると
野が速度を上げて光った
目をつむったり ひらいたりして煌めきを見る

その間の
雲の消失




251 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/04(土) 21:23:33 ID:4/WpkLkS
「生物ってなんだろう」

生きると簡単に言います
死ぬと簡単に言います

そんな単純なもんじゃないんです
深く考えると発狂しますが
浅く考えてる人は間違った認識のまま過ごすことになります
それで特に問題はないと思いますけどね
いや本当は大問題だと思ってるんですけどね
でも考えたすえの発狂と無知からくる弊害を天秤にかけると
どっちがいいなんて言えません
たぶんその中間にわたしたちの進む道があるのでしょう
でも誰もまだ発見してないような気がします

ウィルスは他の生物に寄生した時はじめて繁殖という生物的な行いをします
しかし他の生物の体外に出てしまうと結晶となって鉱物的に存在し続けます

あとはゼッケン君にぜひ聞いてやってください
なんとなく詳しそうだから
オチが浮かばなかったから


252 :名前はいらない:2006/11/04(土) 21:49:35 ID:E3xUfXvZ
もしかして俺のパソコンハッキングしちゃってる?
そんな語尾使っちゃってる記憶なかっただけど
どうしゃってるのかなって
なんとなくそんな気しちゃってる

253 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/04(土) 21:53:38 ID:sQtx8s8g
>>252

ちゃってないちゃってない
ハッキングもクッキングもトレッキングもちゃってない

254 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/04(土) 22:02:58 ID:sQtx8s8g
>>251
ウィルスが鉱物的に存在し続けるなんて全然知りませんでした。
わくわく。

でもゼッケン氏に投げた! でもありがとうございます。


255 :ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/11/05(日) 01:41:28 ID:sxhKdA9X
「生物ってなんだろう」

夜景を眺めながらひとりでグラスを傾けているのが鉱物
よおよお、元気じゃん!賑やかにお祭り好きなのが生物

どちらかというと大人の雰囲気なあの子は鉱物
はしゃぎまわって疲れたら寝てしまうのが生物

そのうちに鉱物は水を愛しました
水もまた鉱物を愛しました
結ばれた水と鉱物は、しかし、自分たちが完璧に混ざり合い
ひとつとなってしまうことをおそれました
見分けがつかなくなってしまえば
それは
自分が自分を愛していることと変わりがない
水と鉱物はふたりの愛が永遠に続くことを願います

だが、自分自身を永遠に愛し続けるなど地獄の牢獄につながれるも同然ではないか!

そこで水と鉱物はふたりの混合のエントロピーを下げるしくみをつくったのです
完全に混じり合わないようにふたりは大忙しで働きます
熱が生まれました
家族が増えていきました
いまでは水と鉱物の子たちは水の国にも鉱物の国にも住んでいます

生物は水と鉱物から出来ているこの惑星に愛が存在する証です

256 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/05(日) 01:46:41 ID:rzhOjusJ
すまん、宮坂。
ゼッケンに頼むとこうなってしまうのだ。
増田みず子みたいなタイプなのだ。

257 :ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/11/05(日) 01:56:42 ID:sxhKdA9X
>>256
すまんて言うな。

258 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/05(日) 01:59:42 ID:rzhOjusJ
>>257
だったらちったあ生物学の基礎の部分も書いてやれ。
なんでもかんでも詩にすんな。

259 :ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2006/11/05(日) 02:04:45 ID:sxhKdA9X
>>258
ごめん。

260 :名前はいらない:2006/11/05(日) 02:11:16 ID:BpZB39xG
>>258
だったら最初から自分で書いたらどうだ?糞コテ

261 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/05(日) 02:23:35 ID:rzhOjusJ
>>260
俺は書いたぞ。
一番の核心部分をな。
たぶん読めないだろうけどな。糞名なし。

262 :名前はいらない:2006/11/05(日) 02:29:38 ID:BpZB39xG
>>261
核心部分はよく見えてるよ
その糞コテだろ?

263 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/05(日) 02:46:26 ID:rzhOjusJ
>>262
糞コテじゃなくてまんこコテだ。
つーか、宮坂、ごめん。

264 :名前はいらない:2006/11/05(日) 03:03:50 ID:BpZB39xG
>>263
意味がわからない。
なんで宮坂さんに謝るんだ?ゼッケンさんに謝れよ

265 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/05(日) 03:11:47 ID:rzhOjusJ
>>264
ああ、おまえはゼッケンと俺とのやり取りを真面目に読んでたのか。
ああいうのは俺とゼッケンの掛け合い漫才みたいなもんなんだよ。
だから今度から真に受けるなよ。
宮坂に謝ったのは結果的にスレ汚しちゃったからな。
だから俺ももう書かないからおまえももう書くな。
いや、そうすると俺の書き逃げだと思うだろうからあともう一回だけなんか書いていいよ。
俺はレスしないけど。

266 :名前はいらない:2006/11/05(日) 03:30:52 ID:BpZB39xG
>>264
暴言はいて邪魔してごめんなさい
宮坂さんスレ汚してごめんなさい

267 :名前はいらない:2006/11/05(日) 03:36:01 ID:BpZB39xG
アンカー間違えた。スレ汚し重ねてごめんなさい。

268 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/05(日) 11:34:21 ID:PN86b7jB
おわっ
なんか混戦した上に、収束したみたいだ
スレ汚しすみませんー とか、気にしないでくらはい。

269 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/05(日) 12:01:27 ID:PN86b7jB
>>255 ゼッケン氏

無理な希望をきいてくれて、ありがとうございます!
愛だ愛だ生物鉱物世界は愛で溢れて……って思うことにします。
ロマンチックついでに川原で石でも投げてこようかしらん。

それにしても、詩・ポエム板で、何でもかんでも詩にするなとは
さすが将軍様、無茶言いますな〜あ

270 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/11/05(日) 16:58:19 ID:3wXZ/H3C
そう、それ。そこが気の利いた台詞だと思って自画自賛してたの、昨日。

「なんでもかんでも詩にしてやれ」

生物とか鉱物とか有機物とか無機物とか
そんな単語はすべて差別です!
差別は許されません!
許しません!キーッ!
勝手に世界を分類しないでちょうだい!
キーッ!
分類は差別につながります
人間が玄武岩より劣ってるとか
人間は開放系だから程度が低いとか
そういう話になりやすいのです
そんな弱者を我々は守らなければならないっ!
今こそ弱者を差別から解放しなければならないっ!
そのためには世界はひとつと見るべきであるっ!
世界はすべて詩でできている 
物理の教科書はこの一行で事足りるっ!
俺は今から飲み会に行くっ!ガーッ!


271 :名前はいらない:2006/11/05(日) 19:43:49 ID:wHl5aobP
高校の時ただ弱ってただけっていうてるやん


272 :ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2006/11/06(月) 01:10:45 ID:JiWIJEfl
「トラウマニチヨウ」
文章がなまってるのは
正直どうかと思う日曜日

お墓に埋められた
そんなかわいそうなヒポポタマス

まあまた月曜日に生まれて
水曜日には嫁をもらうわけだが
木曜日からずっと闘病生活の末
土曜日にはまた死ぬのかヒポポタマス

273 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/11/06(月) 20:44:58 ID:GSK/MfEG
[ルネッサリア]

硬質の風が吹き抜ける高台で ダンデライオンと戯れる
ダンデライオンは焦燥しきって 琥珀と成り砕け散った
見ろよ この黄色い風を 陽の光を受け入れ弾かせ
負の感情から産まれた 結晶の風化
それでいてもこの様に美しいのだ 麗しいのだ

昨日から太古になり ツーステップで今を彩る
明日から来世になり ツーステップで今を彩る

エーテルの海 粉末のダイヤモンドの砂浜
透き通り 透かし 透かし 陽の光を集めて放出し
そこにクリスタルボディの 俺が裸で 沖へ浜へ
全てが結晶化し 俺を迎え入れる
鉱物の美しさは 光から恩恵
太陽よありがとう 俺のクリスタルの体は
感謝で満ち溢れ 光を受け入れ愛を混ぜ放出した

昨日から太古になり ツーステップであなたを彩り
明日から来世になり ツーステップで世界を彩り
光を受け 光を与え 光と成る
涼やかな 結晶の風 

全てを透かす
全てを受け入れる
ダンデライオンの風よ舞え

    舞え



274 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/07(火) 17:39:01 ID:aw5NR/Zl
>>271
私は弱ってたというより肥えていました。

>>272
知らないぞ!?
ジェネレーションギャーーップ!!

しかしこの間、「超〜」と言ったら
まだ10代の後半に「せぇんぱい、古いですよお」とか言われて
ガーン!めちゃんこチョベリバ!! って思った。

275 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/07(火) 17:43:53 ID:aw5NR/Zl

「狂い咲き」


隙間に 黄の狂い咲き
単に半周 早咲きか遅咲きかって面持ち
樹林の間のたんぽぽ 小さくて
黄 濃く 青 濃く
いのち 薄く
春よりも短い葉を動かさずにじっとしている


276 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/07(火) 17:56:14 ID:aw5NR/Zl

「狂い咲き」


枯れ色を帯びた数多の葉の中
ピンク色が発光する
光は震えだ

秋 寂寥とした 躑躅の刈り込み
蕊が 寒い と 揺れ
花弁が 寒いと 揺れ
揺れ 光る




277 :ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2006/11/07(火) 19:40:32 ID:b3oINrc3
多分「超〜」もイントネーションの違いでジェネレーションギャップがあったりなかったりするよね
そんな火曜日

278 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/11/07(火) 19:50:11 ID:Ikw5FDBu
      ∧ ∧  
 〜' ― (,, ゚∀゚)<超と書いてスーパーと読む♪
   し― し-J  


279 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/07(火) 19:56:28 ID:aw5NR/Zl
超市場

スーパーマーケット

280 :ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2006/11/08(水) 14:26:06 ID:Bvqx2tM8
超兄貴

281 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/11/08(水) 19:03:39 ID:aYu3Ukm9
[ピジョンブラッド]

選りし花言葉 捧げる君を思わば
唯一つの花しか浮かばず
語藁の少なさを思い知らされる
ならばその物を果てなく昇華させ
鳩の血液色の様なルビーで
透き通る艶やかな赤
ピジョンブラッドで出来上がった真っ赤な薔薇
花言葉
「永遠の熱く激しい恋」

282 :詩種 ◆IZByFxSDAg :2006/11/09(木) 04:02:28 ID:UcHcXtTA
【ガーネット】

花の咲けない季節なら
華も実もない 身の上なれど
この身を裂いて捧げましょうや
ぱくり割られた隙間から
真っ赤に爛れた 柘榴石
滴る想いに舌這わせ
なぶり上げませ 白き腕

朱雀に焦がれた 烏の涙
暮れ泥む軌跡は 紅(クレナイ)と
輝石で綴る 花言葉
されば 命の木漏れ日透過させ
意志なき願いを嘲り穿て
明けることなき永夜の 朱の花
選るべなき我が身の 結晶花
嗚呼 言葉ならざる血漿の
粒に込めたる祈りの詞

「ただ御身の為だけに、紅く染まるを望む者なり。」

283 :斑太郎 ◆neKoJA7mag :2006/11/09(木) 22:09:44 ID:+2rHANX2
      ∧ ∧  
 〜' ― (,, ゚∀゚)<ねりねり♪正体は「猫がもじもじしている姿」に決定♪
   し― し-J  


284 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/10(金) 12:28:38 ID:rkgf97Y6
>>282

詩種さんは、もの凄く色っぽいのに上品ですよね、ほんっとうに。

あ、詩種さんの(色っぽい系統の)詩は。
ご本人が私生活でどうなんかは知らん(笑



285 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/11(土) 11:58:52 ID:F1aXJKt1

「降る」


熱を冷ましながら
細く 降る
地球の頬に
小さく 降る

伝った滴を照らすよう
伝わる熱を愛でるよう

降る 降る



286 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/12(日) 00:48:36 ID:GoxN/gKA

「秋」


地に触れる秋雨
、から立ち昇る秋の花の香
あれだけ盛った木犀の芳芬も
今思えば 滑走して行くようだった
やがて来る 秋草の終わり
乾燥した大気を混ぜる冬をゆっくりと知り
今 緩然と嗅ぐ花も
悲しく速く 通り過ぎる



287 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/12(日) 00:52:58 ID:GoxN/gKA
循環 って いいなあ

288 :名前はいらない:2006/11/12(日) 00:53:51 ID:AfBUxl6d
レベル低い…

289 :詩種 ◆IZByFxSDAg :2006/11/12(日) 01:11:06 ID:+ue/CwHD
>284
おぅΣ(゚д゚ノ)ノ゛!?
私の作品に、色っぽい系?とかあるのか……。
とは言え、実生活では華も実もない身の上ですので、
地味に質素に慎ましやかな、そりゃもう隠者のごとき生活を送ってますですよ。
色っぽさなんて、微塵もございませんよ。はい。(笑




ええ、言い過ぎました嘘八百です。
残り二百が、真実です。
ですが、あまり深く詮索しませぬよう。
御身に、危険が迫るやもしれません。
(▼〜▼メ)y━・゜゜゜
はい、妄想脳内レベル4に達しました。
緊急に「非難」して下さい。m(_ _)b オーイェ!!

290 :カコ ◆kaco/250tg :2006/11/12(日) 01:55:03 ID:ipn1obAT

茜さす 君が心の 影尾花

風にそよげど 一姿みださず


※ もう「枯尾花」の季節だけども…(笑)
そして強引な当て字もあるけども(^^ゞ。

冬ももう、この秋の中に忍び込んでいるこの頃だね。。

(書き込もうとしたら、丁度上↑の御方と
被りそうになってビックリしたことは
ひみちゅー!)



291 :番犬:2006/11/12(日) 06:58:55 ID:i5ao9jCv
詩のスレだけ上げます

292 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/15(水) 19:38:58 ID:9UaZwslK
>>289 詩種氏
勝手にくくってごめんなさいー
でも、色っぽい詩はたまに見掛けます(笑

でも絶対、下品じゃないんだよなあー

293 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/15(水) 19:51:01 ID:9UaZwslK

「茜さす」


茜さす穂先に
目を細めれば
あの光芒の中
あの反射の中
眼球が奪われ
奪われてもいい
そういう瞼に
茜さす



294 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/17(金) 23:10:48 ID:Cypy5JO8

「残菊の葉の頬を」

残菊の葉の頬を
遠遥からの風が撫でて行く
柔らかな揺れに震える

明るい夜の
判別の容易い雲と同じ立ち姿

震える
冷たさの温度と冷たさの温度を合わせるように




295 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/19(日) 04:06:26 ID:Tlv98Na5

「こんな時間に起きてしまったぞ!?」


ってえ事はアレだ。
今 も一度寝入ると、夢を操れる率が少し上がんじゃね?
いし、気合い入れて寝るぜ。

あー、健闘を祈る。自分。




296 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/19(日) 21:08:56 ID:Tlv98Na5

「戦果報告」


明け方に掛かった夢報告致します!

全くもって操れんかったしね。もうね。

変な企業で働かされたっちゅうねん。
グレーのスーツのおねいさん襲えば良かったのに操れんし、
もうね。

給料貰えん労働から 目覚めのコールで救われた。
正確には マナーモードのバイブだけど。
ブーン ブーン ブーン ブーン

気付いて良かった。


297 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/23(木) 23:48:57 ID:Em/NBg9p

「輝光崩落」


天井が崩れて降り注ぐ
蒼ざめた星
瞼の外では 弾けている
剥離して 短く
光続ける夜



298 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/24(金) 17:51:47 ID:Thw+8JXZ

「紫冥と吐息」


紫の木の芽が開く時
中の僅かな空気が触れる 外に
外 は
空であり 誰かの背景でもある

柔らかな紫色の吐息 かかる
億単位の瞳が優しく霞む
億単位の耳朶が弱く温まる
天は近付いて 眠りを誘って行く



299 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/28(火) 22:40:27 ID:b/RBpcH1

「穂と」


目を伏せた 裡で反射する音の波
芒の穂が痩せ衰え とび過ぎて
どこかの子供たちに中耳炎をおこさせた けれど
どこかで お耳の中、あったかいわ
って
目 つむって微笑んでる
目 つむって微笑んでる
お耳の中、あったかいわ

って。




300 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/11/28(火) 22:41:25 ID:b/RBpcH1
300匹の羊、大移動

301 :愛の転倒死‐詩種 ◆IZByFxSDAg :2006/11/29(水) 02:07:10 ID:NQg9Jz0N

夢に溺れた 眠れる羊が、一匹、二匹、……

迷える小羊には、合いの手を!!

302 :ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2006/11/30(木) 09:45:27 ID:XQmihzfz
「夏解、下の下」
燦々とした紫外線の中
駄目人間の運動会
楽しい…まあ楽しい
学校も試験もないから
ただ惰性で運動
皆で歌おう、応援歌

汚い汗にまみれつつ
駄目人間の運動会
楽しい…のか?
どうせ俺ら死なせても死なないしな
心の病気ぐらいしかない
皆で歌おう応援歌

皆で歌おう夏解、下の下

303 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/12/01(金) 11:00:12 ID:Qi7zkwb5

「愛で転倒し」


愛で転倒し転倒死
がらがら、どーん!と 転落死
はだかやまの岩肌に 足 とられて、さ

パラシュートなんて仕込まなかった、ぼくの愛
ぼくの愛



304 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/12/01(金) 11:06:16 ID:Qi7zkwb5

「夏の下の」


夏の下の 秋、秋
熱 やわらかく押し出して
冷えた 夏夜の芯を 少しだけ思い出して

葉を枯らす 落とす
葉は暗緑 増し行く
そうして

そうしてすっかり冷えきる事が出来た秋の芯を
想う人が来る



305 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/12/01(金) 18:18:20 ID:Qi7zkwb5
思った。

転落死と転倒死は違うか(笑

306 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/12/01(金) 18:25:33 ID:Qi7zkwb5

「燃焼する山の足元に」


燃焼する山の足元に うるおい
足の裏に優しく 土と腐葉土 折り重なり
小枝は脆く崩れ 樹皮は脆く崩れ
夢中のように柔弱に積もる

雨と水脈を吸え
実体を隠しつつも 確かに
寝床のようでいて その実堅牢な
あたたかい山の足元よ



307 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/12/01(金) 18:46:56 ID:Qi7zkwb5

「泥々doloroso」


哀しみに暮れ、泥まみれ
泥濘ってdoloroso
ドロローゾ どれんて ドローレ

どろどろさ。困ったな、dolentissimo
泥の中は砂まじりで いてえ、哀悲が、doloroso!

泥々だわ、どろって、冷たく、もしくは。

泥々。その中で。
そうして。doloroso.


308 :名前はいらない:2006/12/04(月) 13:01:23 ID:CdXYHcnj
朝帰りに横顔
射されて
眩しさに閉ざし
愛の言葉の臭い
嘘くさい
太陽が眺める
蜜まみれの身体
傷つけたい

309 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/12/04(月) 22:00:42 ID:F/8fBWbM

夕刻の背中
棚引いて
光暈に翻り
愛の姿の明るい
仄明るい
大気を切り裂く
ま白き指を
あたためたい


310 :ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2006/12/07(木) 00:38:43 ID:H3d7Ypms
「スノーホワイト〜毎日がルーチンワークの章〜」

朝のひかりにさらされて
さむけと重なるうつくしさ
四方八方乱反射
目頭熱く痛くなり

さく さく
彼等をダンプに積んで
ぎゅ ぎゅ
地面を踏みかためながら

喉が次第に辛くなってゆく
息が次第に熱くなってゆく
思えば
この街にはスノーホワイトが多すぎる

最もぞんざいに扱われる
冬の風物詩
ああ もう!
はっきり言ってジャマ

311 :ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2006/12/09(土) 03:43:45 ID:FPOxj/cE
「ニックネーム」
俺の小学校時代の
あだ名は
こんにゃく
でした

あと
しらたきも

312 :まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2006/12/09(土) 05:15:12 ID:2weCOKAH

月亭可朝風月堂


313 :名前はいらない:2006/12/09(土) 06:00:17 ID:wAZUlm8i
aaaa

314 :詩種 ◆IZByFxSDAg :2006/12/10(日) 19:33:23 ID:rKVuPdAw
【硝子】

ある日突然、壊れた。
罅一つ無かったはずなのに、
理由なんかどうだって良い、
今更だ。
バラバラに飛び散っった破片を、
一つ一つ慎重に掻き集め
狂おしいくらいに、愛撫。
濾過され純水に近づく記憶は、やがて結晶化し
微細な粒子が、内から毛細血管を突き破る。
元通りになんて、成りはしない。
それは、解っている。
輝きは、変わらない。
それも、解っている。
いや、だからこそ尚更に痛いと、
私のこの手が告げている。
油性マジックで、必死に落書き
箒星に、願いを。
それは、体内を循る血液の速さで放たれる。
そして、誰かの詩を聞いた。
今は見えない、星空の下


315 : ◆IZByFxSDAg :2006/12/10(日) 19:35:39 ID:rKVuPdAw
>314【続き】

《約束》
この肌を透過してゆけない雪と、凍み入る冷たさの事実
陰気に、嘲笑う空だ。
夕闇が迫る頃、機能を失い叫んだ獣
この薬指を、舐めて下さい。
血の味が、しませんか?
欠けているもの
白く塗りなおされたカンバスに描く
アルビノの兎
ルビーアイの片方を、ペインティングナイフで抉る
婚約指環として、月の女神に捧げた夜。
それは、果たされることのなかった誓いの為に、
そして、どうか残ったこの眼には、


316 : ◆IZByFxSDAg :2006/12/10(日) 19:37:55 ID:rKVuPdAw
>315【続き】

《餞》
凍り付いた、道路の隅
不意に、せり上がるアルコールぶち撒け
立ち返った場所は、黴臭いアトリエ
在りし日の風景が、そこにあった。
ただ、ひたすらに
弱さに、見えたモノ
盲目的に
祈り、願い、信仰を以て代価を求める行為
繰り返す
祈り、願い、信仰を以て代価を求める行為
つぶれた片目に、木星の釦を縫い付けた
もう、一羽の兎。
完成することのない、油絵
モデルのいない、聖母像
芯のない、石油ランプ
枯れているもの
責めを負うべきは、誰だ。
割れている。
片腕のないテディベア
恋われている。
狂っている。
失っている。
それでも、本来あるべき姿を望むことは、いけない事だろうか
私の硝子
彼女は、永遠に久遠に十代のまま。
だから、せめて残ったこの眼を、

317 :宮坂純 ◆Q.YLOO/tn6 :2006/12/16(土) 20:24:03 ID:LJuiK5p/

「海の幸」


マハリクマハリタヤンバラヤン
コロコロボンボン児童誌いくら?
ガスはプロパンプロパンパン
レビの子らは103に住んでるし
イロハニホヘト治療費いくら



318 :名前はいらない:2006/12/20(水) 15:04:45 ID:Hg+WHH74
風の見える丘
あの遠くへ
往き過ぎる

春を待つ
木々の芽吹きを
心に思い描き

渇き切った、夏の空気
湿らせる雨

暖かな、冬の日の午後
梅の花薫る

319 :名前はいらない:2006/12/30(土) 05:55:40 ID:3a+oTIsg
*氷樹*

雪を纏った樹は
何だかいつもより、

少しだけ、
堂々として見える


真っ白な雪は
確かに其処に在るのに

本当に、存在しているのだろうか
果たして、この世のものなのか


手に取ると、ただ、
ひんやりと、冷たい感覚だけ

320 :ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2007/01/09(火) 00:52:38 ID:+y6KQJkx
「灰色の天井から雪崩れてくる」

油断していた
今まで暖かだったそらは今にして思えば
今日という日のための伏線だったのだ

年明けになって雪崩れてくるこの冷たいものは
人を遠ざけて
遠ざけて
ゆるゆるしていたそらは
一気にまとめて冬になった
暖冬だっていうから油断していた僕がいけなかったのだけど

せっかくだから
春が来る前に春になるように
雪解け乞いでもしようか
どうせ俺はスキー下手くそでパラレルターンなんかきちんと出来ないしシュテムターンが精一杯だから
スノボもやったことないし

とりあえずグラビアアイドルのおっぱいでも眺めながら
ゆるゆると
ゆるゆると
解けちまえ、こんな冷えてるだけの白い塊なんて、と念じてみることにする
ビーチボーイズの「フレンズ」でも聴きながら
灰色の天井から雪崩れてくる奴らに毒づきながら

321 :カコ ◆kaco/250tg :2007/01/09(火) 23:04:41 ID:DEegD4Oe
「沈黙」

頑なに

守ると決めた沈黙も
時の河に流れ流れて
もうすぐ海へ溶け込むでしょう

言葉にせずに済んだものは
沈黙という塊となり
いつか忘却と消えるのでしょう

誰に残ることもなく
嘘も真も何も残さず
ただその沈黙は
塊のまま消えゆくでしょう

何を告げることもなく
跡形もなく
跡形もなく



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