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太宰治で人生棒に振りました

1 :名無し物書き@推敲中?:2005/09/15(木) 09:55:13
田舎から大学進学で上京。
孤独にさいなまれてる頃、大学の生協の書店でふと手にした太宰治。
その時から、私は一気に転落し始めたのでした。


425 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/07(木) 22:33:19
黄金風景の解釈って大体が「許しの物語」に落ち着いてるのか?


426 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/07(木) 22:45:11
早速楽しみなわけですが
新人賞に応募しないなんて勿体ない、勿体ない

427 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/08(金) 11:50:05
(その92)
不運に泣き、幸運に笑うと人は言います。
予想外の悲劇との遭遇は不運であり、予想外の幸福に触れることは幸運です。
また、禍福は糾える縄のごとしという言葉があります。
好事魔多しという言葉もあります
人生は予想通りには運びません。
これからお話しする一件を、私はどう理解したらよいのか今でもよく分かりません。
この出来事は今でも恐ろしい夢のように私を苦しめるのです。

春ならではの暖かく、素晴らしく晴れた日でした。
この日、私はY宅を訪ねる前に一度彼女の家の場所を確認しておくべく家を出たのです。
受験生が大学の下見に行くのと同じようなもので、少し引き締まった神経と、まだ試験日ではないという
余裕とが入り混じっていました。
私の場合、まだ受験生でない分、ほんのり甘い気分が漂っていて、この日の晴れた空と暖かい空気に見事に
調和していました。
Yの家を確認する一番いい方法は、Yが下車するバス停の真ん前にある酒店で尋ねることでした。
そして、多分胸をときめかせながら彼女の家を目指して歩くのです。
どんな家なのか、気持ちは次第に高鳴っていきました。
バスで市内まで出ると、私は母校周辺をのんびり散歩し、そのまま城山公園に赴き、公園駅前のバス停から
乗り込むこととしたのです。
城山公園は正式な名称ではありませんが、私たちは普段そう呼んでいました。
歴史的になかなか由緒のある公園です。
Yの家は、このバス停からは一駅、その間大きな峠を一つ乗り越えることになります。
私は黄色いカラーシャツに、お気に入りの緑のセーターという服装でした。





428 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/08(金) 13:03:49
(その93)
「〇〇渓谷」行きのバスが、乗車客私一人を見つけて停車しました。
私は空いている車内の、中間よりやや後ろの右側座席に腰掛けました。
発車して1分もたたなかったと思います、左側最前列の一人座席にいた若い女性が急に立ち上がり、何ごとか
運転手に一言、二言話しかけたのです。
ポニーテールの髪型のその女性の横顔を見たとたん、私は驚きというより、大変激しいショックに似た感覚に
陥り、身体が動かなくなってしまいました。
Yだったのです。
私にとって、この春はまさしくYに会うためにのみに存在していたのですが、全く予測不能のこの状況に、
私はただ腰砕けになって彼女の後姿を見ているのでした。
彼女は俺の存在に今気付いている、何とかしなければいけない、ここをやり過ごしたら二度とチャンスはない。
そういうことは一瞬のうちに判断できました、要は何か行動を起こすこと、つまり声をかけることでした。
座席に凍りついたまま私は迷いに迷っていました。
そしてバスは停車し、彼女は後ろを振り向くことなく下車しました。
バスは再び動き出しました。
いけない!
これじゃいけない!
私は立ち上がって運転手席に走り、「降ります!」と告げたのです。
バスから降り、Yの姿を探すと、彼女は酒店前を左折し、脱いだカーディガンを片手に風になびかせながら、
猛スピードで走り去るところでした。



429 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/09(土) 00:02:16
応援あげ

430 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/09(土) 05:31:45
久々だなぁ

431 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/09(土) 10:36:30
>>1
待ってました!

432 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/09(土) 23:56:35
おお、面白くなってきたぞ。

433 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/11(月) 12:21:50
(その94)
それはほとんど絶望的な光景でした。
Yがゆるい坂道を下って走り去った後、私はなすことなくただ道路に突っ立っていました。
私はこの悪意に満ちた神の業を怨み、またYに対しては「チェッ、逃げて行くにも演技がいるのか」と
憎まれ口を叩いたのでした。
カーディガンを風になびかせて走るYの姿はそれほど絵になり過ぎていたのです。
どうすればいいのか、私は途方にくれながらトボトボと酒店前まで歩き、言い様のない脱力感と現実味の
希薄さにまみれ、また心の奥底から湧きかけようとしている失恋の恐怖を感覚し始めていました。
このまま帰ってしまえば全ては終わる、それはよく分かっていました。
しかし、私から逃げ去った以上、彼女の家を訪ねることも出来ない。
私は酒店前を彼女が走り去った方向と正反対に方向を取ってあてもなく歩き始めました。
少し冷静になると、ある疑問が浮かび上がってきました。
それは彼女が立ち上がって運転手に話しかけた行為のことでした。
あれはもしかして私に自分の存在を知らせるためにやったことではないのか?
最前列に座っていたのですから、いやでもたった一人公園前のバス停にいた私の姿は敏感な彼女の眼に
最初から捕らえられていたはずです。
彼女としては逃げるほど嫌っているのなら、むしろ自分の存在は隠そうとするのが本当なのではないか?
そうだ、あれは敢えて私に自分の存在を知らせるためにやったことなのだと私は思い始めました。
逃げたこととの整合性はないものの、私は今少しでも自分に有利な状況を見出さねばならなかったのです。
実際、彼女が立ち上がって運転手に話しかけたりしなかったら、私が彼女の存在に気付かなかった可能性は
大なのです。
あんまり愚図愚図とここで時間を経過させてはまずいと私は思いました。
私はYの家の電話番号を調べ、ともかく彼女に連絡を取ることにしたのです。

434 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/11(月) 14:58:38
おお!サガンの再来ですな。

435 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/11(月) 18:50:10
今、太宰賞に応募する原稿読んでたんだけど、
面白すぎる。

436 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/11(月) 22:06:10
お、>>1筆が乗ってきた♪

437 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/12(火) 00:59:13
大学生で太宰ってちょっとダサい。

438 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/12(火) 02:38:24
むしろダザい。

439 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/12(火) 06:30:16
フ〜、やっと追いついた!もう朝だ。続きを楽しみにしてるぞ

440 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/13(水) 23:14:04
執筆しやすいようにあげておいてあげましょう

441 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/14(木) 08:31:47
俺もファンだがあんま期待すると
>>1がプレッシャーで書きにくいんじゃないか?

442 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/16(土) 13:55:35
 太宰の小説など、今すぐ捨ててしまいなさい。

http://www.digbook.jp/?osCsid=2c81cbae394f0e333a431d5c65c306a1

443 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/16(土) 20:28:18
(その95)
一旦こうと決めると事の後先も考えず、性急に行動に移さないと気がすまない私の悪癖はこんな場面でも
表れました。
気が付いた時、私は農道にいたのですが、折り良く目の前に一軒の農家があったのです。
私は何の躊躇もなくその家の敷地に足を踏み入れ、開け広げになっている玄関をくぐったのでした。
中に入ると、中三か高一かと思えるぐらいの少女が炬燵に入って勉強していました。
土地柄でもあるのですが、少女は突然の侵入者にも何の警戒も示さず黙って勉強を続けていました。
「すみません」と断って、私はYの名をあげ、電話番号を教えてほしいことと、電話を貸してほしい旨を
伝えたのです。
するとすぐにその家の奥さんが隣部屋から顔を出し、電話なんかしなくてもYさんの家ならすぐ近くですよと、
丹念にYの家までの道順を教えてくれたのです。
Yの家に行く気持ちは全くなかったのですから、内心大いに失望したのでしたが、私はその親切に応えるべく
一所懸命聞く振りを通しました。
こうなるとあの酒店しかないなと私は思い、農家を出ると急ぎ足に来た道を引き返しました。
もう一時の猶予もないという感じでありながら、また一方ではやはり時々臆病風も吹いて、この難事のような
状況から逃げ出したくもなるのでした。
これ以上はないというほど胸の鼓動を高鳴らせ、私は緊張いっぱいに酒店に入りました。
店内には五十半ばぐらいの店の奥さんと、三十前後に見える息子さんが二人で仕事をしていました。
私はおずおずと奥さんの側に足を運んだのです。
「すみません、Y・Yさん宅の電話番号をご存知でしょうか?」
この時息子さんの視線が急にこっちを向いたため、私はますます緊張を強いられました。
「ご存知でしたら、教えていただいて、ちょっと電話を貸してほしいんですが」
「Yさん宅なら、ここから歩いてすぐですよ」
先程の農家の奥さんと同じ返事でした。
「いえ、電話で用件を告げたいので……」
奥さんは怪訝な顔で私を見つめるのですが、私はもうさっきのことを繰り返すわけにはいきませんでした。



444 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/18(月) 15:53:29
いよいよ再会?それとも…。
引っ張るけど、上手いなあ!

445 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/18(月) 19:31:26
1年3ヶ月も書き続けてるわけだけど完結まであとどのくらいなんだろうか

446 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/18(月) 19:37:29
今日中にカタがつくよ

447 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/18(月) 21:04:30
待ちますよ。
待ちますとも。

448 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/19(火) 01:34:37
えぇ、そうですとも。待ちますとも

449 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/19(火) 05:54:40
お、いつの間にか再開してるじゃないか。
読ませてもらってるよ。楽しみだ。

450 :あぉ:2006/12/19(火) 14:24:11
「太宰治で人生棒に振りました」という題名で投稿した方がいいと思う。
題名から惹きつけられるし読んでみようって気になる。
お仕事頑張ってくださいw

451 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/19(火) 22:19:54
やっと追い付いた。
Yとの関係が決着したら了なのかな?ともあれ>>1さん、待っております。

452 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 10:15:36
(その96)
好奇の視線をまともに浴びながらYと電話で話すのには正直かなりの抵抗があったのですが、もはやそんなことを
気にかけている場合ではなく、私は奥さんから教えられた通りの番号でYの家の電話を鳴らしたのです。
呼び出し音がするとすぐに「はい」と返答がありました。
まるで電話機の前で待機していたかのような素早い反応で、私はこれはYだと直感しました。
「あ、あの、Yさん……」
「私です」
押し殺したような声でした。
「ああ、僕だけど、さっきバスの中にいたんだけど……気付かなかった?」
「あ、気付いたような気もしたけど……」
滑稽な答え方でしたが、それだけYにも多少動揺があったのでしょう。
「今、バス停前の酒店にいるんだけど、ちょっと出て来れない?」
Yはしばらく沈黙した後「少し待ってください」と言って電話機の前から離れたようでした。
母親に相談に行ったなと私は思いました。
どうか来てほしい、必ず来てくれ……待たされる間、私は必死に祈っていました。
「もしもし」
Yが戻って来ました。
「ちょっと用がありますので」
なんだよ!と私は叫びたくなりました。




453 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 10:40:06
(その97)
「じゃ、帰る!」
私はすねたように言いました。
そして事実すねるしか能のない無力の自分を感じたのです。
Yは落ち着いた声で「〇〇さん、大学はどこに行かれたんでしたっけ?」と尋ねました。
私もまた少し落ち着き「〇〇大学の法学部」と答えました。
「頑張ってください」
私は再度呼びかけました。
「ねえ、出て来てくれない?」
Yはまたしばらく沈黙し、「用がありますので」と答えるだけでした。
私は一気に自分を支える力が抜けたのが分かりました。
「じゃ、さよなら」
私は弱々しく受話器を置き、フラフラと酒店を出ようとしました。
その時背後から奥さんの声がしたのです。
「すみません、電話代いただいていいですか?」
「あ」と私は自分を取り戻し、ここで惨めな様は見せられないぞと自分に言い聞かせました。
息子さんが「母さん、いいんだよ電話代なんか」と諌めるような口調で言ったのですが、私は今の一切を知られた
恥ずかしさを感じました。
しかし私は気を強くして「いえいえ、すみません。お代は払います」とあえて笑顔を作りながら電話代を奥さんに
渡したのです。

454 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 11:20:39
太宰って中二病の象徴だよな。

455 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 11:53:49
(つд・)
Yってこんな子だったっけ?・・・読み返してくる

456 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 12:05:11
結婚を迷っている若き独身男性諸君、結婚ほど馬鹿馬鹿しいものはない。
今の20代、30代の女は「どうやって男にたかるか」を必死に考えている。だまされるんじゃないぞ。

「結婚は1億円の無駄遣い」

実際は1億どころじゃ済まないけどな。子供ひとりで4000万の出費だ。宝くじでも当たったら、考えてくれよ。

結婚した瞬間に、30年間の強制労働が約束される。
どんなにがんばって稼いでも、自分で使える金額は1日数百円程度になるぞ。
どうしても買い物がしたければ、妻に頭を下げて「お願い」するんだ。
そして「無い袖は振れません」と、あっさり却下される。
残りはすべて、ガキと女が「当たり前のように、何の感謝もなく」吸い尽くす。

家事は極めて軽労働になった。
さらに、コンビニやインターネット、AVや風俗関係も、ますます「嫁いらず」に拍車をかける
昔は男にとって結婚も妻も「必要」だった。今は「人生の不良債権」にすぎない。
社会的に男女は対等で平等です。男性が女を養う必要はありません。
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離婚時に財産の半分を配偶者に持って行かれることはありません。

457 :おなにー:2006/12/21(木) 14:16:22
あーしこりてー


458 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/26(火) 10:29:21
1年ぶりとはいえ同級生に敬語使ってるあたりが笑える

459 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/27(水) 01:09:34
続き期待上げ

460 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/27(水) 05:26:27
>>1
かわいそう・・・色んな意味で

461 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/29(金) 11:05:40
(その98)
酒店を出ると、光がいやに眩しく、痛く感じられました。
家を出るときは素晴らしく私の心に調和していた青空も暖かな陽気も、今は一遍に不似合いで皮肉な様を
演出しているだけでした。
帰るよりほかはなく、私はバス停までトボトボと歩いたのです。
バス停は目と鼻の先でしたが、そこに着くか着かないうちに急に物凄い寒さが私を襲ってきました。
私はブルブル震える身体を必死にさすりながら、それでも今しがたYが走り去った坂道の方向に時々視線を
向け、ひょっとすると彼女の姿が再び現れはしないかと淡い期待を寄せたものでした。
辛い、お迎えのようなバスが到着して乗り込むと、私はもう既に立っているだけの気力すら使い果たしていた
ようで、後方の空いている座席を見つけると崩れるように仰向けに倒れ込みました。
一向にやまぬ寒気に身体を縮込ませ、頭上の窓から外を覗くとどこまでも青空が続くばかりでした。
と、今度は奇妙な可笑しさが急襲し、私は身体全体をブルブル震わせながら、またヘラヘラと笑ってもいたの
のです。
あの青空は、今思い出しても凍り付くような寒い色でした。

家に戻ると、私はただちにY宛てに手紙を書き始めました。
何か意図あってのことではなく、純粋にそうする以外私の呼吸する方法がなかったのです。
便箋を用意した途端、ほとんど自分の意志とは関係なく爆発的にペンが走り始め、一字の訂正もなく一気に
7、8枚の手紙が書きあがったのです。


462 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/29(金) 16:32:34
>>1
おっまた始まった
ガンガって!

463 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/02(火) 11:30:35
(その99)
Yは地元国立大学の教育学部に合格していました。
もちろんそれが私の念頭にあったものらしく、手紙の内容はほとんど全部教育に関する話になりました。
一体、いつのまに私自身がこれほど教育の知識や情報を得、教育論とも言えるような考え方を身につけていた
のか、全く自分でも信じられないような思いでした。
最後には彼女が必ず立派な教師となって子供を社会に送り出してくれるだろうことを信頼しながらペンを
置いたのです。
何の未練も執着もない、大仰に言えば潔いほどの手紙だったと思います。
しかしこの手紙を投函することはありませんでした。
書き終えた時には、非常に感情も落ち着きを取り戻しており、なんだか心も澄み切って一種の覚悟が芽生えて
いたのです。
地元では国立大学を卒業した人間はそれで一定の評価を得ることが出来るのでした。
私のようなMARCH程度の人間が相手では、Yも物足りなく感じても仕方ないだろうという腐った気分も
ないではなかったのですが、しかしそんなこと以前に私は自分の現況を思えば、そもそも彼女のような優れた
女性と交際出来る資格も力量もないのだとすぐに覚ることが出来たのです。
しかし、神はもう一度とんでもない企みを私たちに施したのでした。



464 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/02(火) 23:04:38
こんなんじゃ佐原に勝てないぞ。

465 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/03(水) 23:03:02
>>1って勉強してないみたいに書いてたけどちゃっかり
MARCHとか行っちゃってんのな。

466 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/04(木) 01:53:33
そういう事に触れると…学歴論争になるから、やめとけ

467 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/04(木) 09:20:15
ずっと思ってたんだけどMARCHってどこ?

468 :MARCHでぐぐるといいよ:2007/01/04(木) 13:03:20
日産。

469 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/04(木) 19:58:49
ツンデレな回答ありがとう

470 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/05(金) 00:25:39
このスレは三年越しなの?長いな

471 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/05(金) 00:32:10
>>468
明治青学立教中央法政
良くも悪くも学歴論争の火種になりやすい中学歴


472 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/06(土) 23:44:43
この小説凄い
私は没入すると頭の中に曲が流れだすんだけど久々にきた
コインロッカー・ベイビーズ以来だ

473 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/09(火) 12:52:37
(その100)
私はすぐにも帰京することにしました。
Yがはっきり自分とは無関係な人間になった以上、いつまでも実家にいるのは辛かったのです。
ただ、Yをほとんど自分の運命の女とさえ思っていただけに、私にはこんな別れ方はあまりに唐突過ぎて、頭では
受け入れているものの、なかなか急にこれを身体全体で現実とは捉え切れない感覚も当然のように残っていました。
Yと別れて三日目、帰京の前日、私は弟と二人で市内に衣服の買物へ出かけました。
鶴屋という評判の衣服店で、春物のシャツ類をまとめて購入する予定でした。
弟は二階へ上がり、私は一階を歩き回りました。
店内で、私はふと見覚えのある女性を一瞬目にし、おや、あれは誰だったかなあと思いながらすぐに視線を逸らして
またシャツを探して歩きました。
私は外でさして親しくもない人たちと会うのが大変苦手で、一言の挨拶ですらかなりの勇気を要するため、極力顔を
合わせないようにしたものです。
数分後、私はまた私の正面に先程の女性を一瞬捕らえて目を逸らし、ああ、あれは理髪店の奥さんだと思ったのです。
高校時代は必ずその奥さんのいる理髪店に通っていたのでした。
やがて弟が一足先に買物を済ませてやってき、「外で待ってるよ」と言って店を出ました。
私も程なくシャツ類を籠に入れてレジに並びました。
と、またしても私は真正面、10数メートル先に理髪店の奥さんの姿を捕らえたのです。
奥さんは若干顔を横に向けていて、何だか今にも泣きそうな顔をしていました。
よく会うなあと苦笑しながら、それでもまともに顔を合わせて挨拶するのは嫌なのですぐに私は顔を逸らしました。
勘定を済ませて出口に向かった時でした。
こちら側に背を向けてしゃがみ込み、何か衣服を探している様子のコート姿の女性が突然立ち上がり、私の方を振り
向いたのです。

474 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/09(火) 13:39:18
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